イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

2015年04月28日 | イコン
イコンの顔は描くたびに違うんだと思います。

38歳の聖ルカ像は、ちょうどそのくらいの年齢の方にお渡ししたいと思います。



探究心のある顔になりました。

医師としての人生をお守りくださいますように。

聖ルカは画家の聖人でもありますから
仏画を描いていた祖母も大切にしていました。
母の出身校も聖路加です。
私の聖名のソフィアの次に大切にしている聖人です。

鐸木道剛先生がおっしゃるには
ソフィアは聖人ではなく、
キリストのまわりにあるエネルギー体なのだそうです。
上智大学のソフィア、叡智とも違うそうです。
エネルギー体ですから、聖人のイコンはありません。
私のイコンはないのです。
特殊な聖名をいただいたものです。



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2015年04月28日 | イコン
昨日、日本画のお教室で描いたパントクラトールの下絵を見ますと
キリストの右手の指がはっきり描けていませんでした。

左は右を写したものですが、
小指がないでしょ?



ですので、指の形をまた調べなおして
はっきり描こうと思い
wikiを検索しました。



仏画でも、指の形が重要なのですが、
ぼーっとしていると、きちんと描けてないことがあり、
いい加減なクリスチャンの私ですが、
仏画やイコン、イスラムの細密画などの宗教画は
文字のわからない人でも理解できるように描かれていますから、
やっぱり、昔から決まっている形はきちんと描かないといけないのです。

赤い線が正しい指の形です。
文字を表しています。





午前中に金箔を貼ってから出かけます。



これは、日本画のイコンですが、
今までの下地には、
胡粉ジェッソに水干の淡口黄土を乳鉢で擦ったものを混ぜて塗り、
その上からリキテックスのヘビーボディのレッドオキサイドを塗りました。



ヘビーボディは日本では利用者が少なく、
販売されなくなったと聞いていますが、
アメリカで教会にイコンを描いている画家たちは、
ヘビーボディが顔料の含有量が多いので、
これを使っていると聞きました。
ヘビーボディの販売が終わる前に私は買い込みました。
被災地へイコンを贈ろうと決めていたからです。
仏画は日本だから、誰かが描くだろう。
描く人のいないイコンを
描ける人間が描いたらいいだけです。

日本画のイコンですから、
ドーサと絵具で描けばいいのですが、
イコンにはキスをする、というお祈りの動作もあり、
日本画の絵具が耐えうるか?とも考えて
アクリルも下地に使いながらの日本画のイコンになるだろうと思いました。
ですから、胡粉ジェッソが発売されたことは助かりました。

ドーサや膠がきちんと効いていれば大丈夫とは思いますが、、、
日本画で描かれたイコンというものが
日本には、ほとんどないので
まだまだ、研究中です。
日本画でも、昔のような気候ではありませんし、
昨日のような湿度と暑さに耐えるイコンでなくては、
アクリルは30年は持たないのですから。

5月に京都で文化財修復をされている先輩方にお会いしますから
社寺で使われているメディウムについて詳しくお聞きできればと思います。

今、アクリルのみのイコンは、父の病室で描いて
日本画のイコンは自宅と日本画教室で描いていますが、
日本画の先生の息子さんがアイルランドにお住まいで
地元の方に頼まれて、地元を紹介するCDのジャケットに
キリストの絵を描かれたそうです。

アイルランドは我が家と縁のある国ですから、
これは、なんとなく不思議です。

宗教画は妄想では描けませんから、
きちんと現実と歴史を見て描かないといけないので
私は霊的なことは考えないようにしています。
霊的なことは聖職者にお任せです。
私はイコン画家ではなく、
年寄りをふたり介護して、
糞尿の始末をしながら、
絵を描いている普通のオバハンです。

オバハンのたくましい底力と
図々しさだけは、
たっぷりございます!
今日も介護と、絵を描きまくります。
勉強しなくては!


珍しいブラウザでご覧になっている方がいらして
なんと、マケドニアの方でした。
テッサロニキです。
Ви благодарам

雨が降る天候になるのだと思います。
一度めの金箔貼りはめちゃになりました。
きにしな~い!
(^ω^)



ゴスペルブックがビッカリ光っています。







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花時計