イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

偶像化するときの画家の構え

2015年04月03日 | イコン
わたくし、

プーさん実写化にショックを受けております、、、。

まだ、シンデレラは許された、、、。

プーさんの原作者の気持ちは、どうなるのでしょうか?

(。-_-。)

もとの意味を破壊するような気持ちがして、怖いのですが。

と、言いましても
私が今描いているイコンも
それぞれの聖人たちの
イメージを私が破壊しているのかもしれません。

昔は、神やキリストを絵で表すことさえ
畏れ多かったわけですから。
ですから、やはり、
宗教を絵に描く画家は
金儲けに宗教画を利用したり、
自分の名誉を欲したりしては
決してならないのだと思います。
ムスリムの方々の崇拝されている方を
けなすような絵など、
とんでもないと私は思っています。

人間が歌うことも、絵を描くことも、
古代は神様や自然に捧げたわけですから
その気持ちを芸術家は忘れたら
ダメになるんだと私は思っています。

セントルクス、聖ルカに金箔を貼りました。

ルカも男前ですね!
聖人は理想の男性像、女性像を描いたのですね。
もちろん、いちばんの男前はキリストです。





黄金背景にする場合、
光背のみ金箔にして、
まわりは額縁用のラウニーのゴールドフィンガーを塗る予定です。
レオナルド・キイのテンペラの本に書いてあったのを見て思いつきました。
また、塗ったら写真を載せます。

私のは聖なるイコンではなく
ただの絵ですが、
描かれている人物は聖なるルカ、
医者であり、画家であり、
初めてマリアとイエスを描いたセントルクスです。
きっと仏画もそうです。
その気持ちの持ち方が理解できて
描いていないといけないんだと思います。
自分の絵ではあるが、
自分の絵ではないことの理解。

写真は載せませんが
イコン画家にもらった私の洗礼時のイコンの光背が変色しました。
例のイコン画家が独占販売した洋金箔シールだったからです。
これでは、いくら聖人がよくてもだいなしだと思いました。
日本画家が仏画を描いたら、洋金箔なんか使いません。
まして、人様に贈るものに洋金箔だなんて。
洋金箔はすぐに変色します。
シールでも同じです。
ですから、箔屋がイコン画家に安く売ったのです。
洋金箔の変色したイコンは安物に見えます。

使うなら純金箔に限ります。
高いけど、高くはない、というのは
こういうことです。

金箔はツルツルでなくても構わないと私は思っています。
光背は主役ではないからです。
主役は聖人だからです。
でも、やはり光背は純金箔に限ります。






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花時計