38度を超す熱が2日間続いた。
夜中にはガタガタ震えるさむ気に襲われ、
かと思ったら、下シャツを4枚も替えるほど
汗まみれとなった。
原因ははっきりしていたので、我慢強く乗り切るしかなかった。
ようやく3日目の朝、それまでがウソのように
熱は下がったのである。
それでも、ひどく体力を消耗してしまった。
もう何年前になるか。
医師に強い不信感を抱いたことが一度ある。
やはり、夜中にはガタガタ震えるさむ気に襲われ、
汗まみれとなった。
熱は今回ほどではなかったが、37度後半ほどあり、
右の背中に若干の痛みがあった。
翌朝、近くの開業医に駆け込んだ。
だが、ここの医師は原因が分からず、
かつて自らが在職した総合病院へ紹介状を書いてくれた。
早速、その日の午後の診療が始まる2時頃、
外来受診したのである。
担当医師は若かった。研修医ではないかと思い、
年齢を尋ねると「26」ということだった。
その若い医師も原因が分からず、
どうやら先輩医師からアドバイスを受けているようだ。
その間、待合室で放置され続けた。
やっと、陽が落ち暗くなってきた頃、先輩医師が出てきた。
あの若い医師の姿は見えない。
「ちょっとCTを撮ってみましょう」
胸中、相当に荒れていたが、医師に従うしかない。
CTを見ると、右の肺がくもの巣状に白くなっている。
「肺がん、肺結核、肺炎、どれだろう。次に血液検査……」
そうしながら、何の結論も出ないまま、
解熱剤一つ処方されぬまま帰宅したのは夜の10時だった。
翌日からも外来受診に並んだ。
待たされた挙句、「もう一度CTを…」となる。
結論は出ぬまま、またまた「CTを…」である。
そういうふうに、毎日外来受診を続けて1週間。
熱がすーっと下がっていた。
「熱、下がりましたね」と医師。
「それで何だったんです」と聞けば、
「軽い肺炎だったのでしょう」と平然と答える。
さすがに切れた。
「薬一ついただきませんでしたね。自力で治してみせました」
言葉荒く、席を立った。
後日、かかりつけ医にこの話をすると、
「1週間にCTを3回。とんでもない話です」
以来、この総合病院の世話になることはない。
肺炎を疑うなら聴診器で呼吸音を調べればいいのに若い医師は画像診断に頼り過ぎる気がします。
後にかかりつけ医の女医さんが、激怒したことを覚えています。「そこの病院、何考えているのでしょう。完全に被ばくしているわね」と。とにかく、ああだこうだといじくり回すだけで、解熱剤一つ処方しない。結核ではないかと言っては、毎朝痰を持ってこらせる。それでも、その結果も出てこない。何ともあきれた病院です。ここには2度とかかる気はありませんね。
二日間も高熱を耐えていらしたのですね。
その後お加減はいかがでしょうか。
どうかお大事になさってくださいね。
それにしても、とんでもない医者がいるものですね。
「お医者様に任せていれば大丈夫」とは程遠いです。
若い医師たちは、目の前の患者が自分の親、きょうだいでも同じ行動に出たのでしょうか。
今頃は痛みのわかる医師に成長しているといいのですが。
もうすっかり治りました。
昔の話ではありますが、執念深く(笑)覚えていまして、思い出しては腹を立てています。でも、これまで多くのお医者さんに診てもらいましたが、こんな例はこれだけ。ほとんどがいい先生たちです。