新聞の小欄にAI(人工知能)について、こんな話が出ていた。
将棋のプロ棋士が、AIと対戦するのはよく見聞きするが、
最近は読書感想文までAIが書いてくれるそうだ。
例えば、「太宰治『人間失格』の読書感想文を800字以内で」
との指示を入力すると、サイバー空間からさまざまな情報を探し出し、
作文の体裁を整えてくれるという。
AI革命は、自然言語処理、センサーによる画像処理など
視覚的側面が特に顕著だが、
社会学、倫理学、技術開発、経済学の分野にも大きな影響を及ぼしている。
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一方で、どこか空恐ろしいものを感じる。
思い出すのが1968年公開されたSF映画「2001年宇宙の旅」である。
ここに登場する人工知能を備えた架空のコンピューター、
HAL9000が最後は制御不能となり、
反乱を起こして乗組員を次々殺害していくのだ。
マイクロソフト社の創業者であるビル・ゲイツ氏の
AIに対する見解は、警告ともとれるものだろう。
「これは確かに不安を招く問題だ。
よく制御できればロボットは人間に幸福をもたらせる。
しかし、数年後ロボットの知能が十分に発展すれば、
必ず人間の心配事になる」こう述べているのだ。
AIがもたらすものは確かに大きいに違いないが、
「ありがとう」と言えばよいのか、
それとも「ほどほどに」と言えばよいのか、戸惑ってしまう。
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