JR博多駅から車で40分弱、糟屋郡篠栗町にそのお釈迦様はいらっしゃる。
篠栗四国霊場の総本山であり第1札所、
さらに高野山真言宗の別格本山である南蔵院。
何と全長41㍍、高さ11㍍、重さは約300㌧もあられる釈迦涅槃像は、
ブロンズ製では世界一の大きさだそうだ。
その巨体にも関わらず、お顔は実に穏やか。
「ねぼとけさん」と親しまれているのが、よく分かる表情をされている。
南蔵院は、長年にわたりミャンマーやネパールなど
東南アジアの子供たちに医薬品や文房具などを送り続けていたそうだ。
その返礼として1988年にミャンマー国仏教会議からお釈迦様、阿難様、目連様の三尊仏舎利を贈呈され、これらを安置する場所として、この涅槃像を建立したという。
1995年5月に完成している。
この南蔵院は、宝くじファンのパワースポットでもあるらしい。
林覚乗住職がご利益あらたかな方で、涅槃像が完成した年のジャンボ宝くじで、
1等前後賞1億3000万円を射止めたのをはじめ、
高額当選30回以上という好運の持ち主。
そうとあって、必中祈願に訪れる人も多いのだそうだ。
そんな南蔵院の年末の恒例行事が、涅槃像のすす払い「お身拭い」だ。
竹ザサで埃を落とし、さらし布で汚れをふき取るのだが、
今年(12月26日)は、新型コロナウイルスのせいで、
例年よりうんと簡素なすす払いだった。
それでも、竹ザサで顔を撫でられるお釈迦様のくすぐったそうなお顔。
どうぞ、コロナを退散させ、健康で過ごせる良き年となりますよう
心からお願いいたします。
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