小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

グーテンベルク・リヒター則を考える

2012年01月29日 | 社会戯評
東大地震研究所の発表によれば、M7クラスの巨大直下型地震が、東京を襲う確率は、今後4年以内に、70%だそうである。これまでの30年以内の予想を、大きく、東日本大震災以降の中小地震の発生データの分析から、修正を加えたと、、、、。マグニチュードが、小さい程、地震はたくさん起きやすく、大きくなる程、少なくなるという経験則があり、これを、「グーテンベルク・リヒターの法則」と呼ばれていると、M3の地震は、年に1万回(1時間に1回)、M4の地震は、年に千回、(1日に3回)、M5では、年に百回(3日に1回)、M6は、年に十回(1ヶ月に1回)程度となることが、知られているという。これに基づいて、M7クラスの地震が、発生する確率が、70%以上になるまでの時間は、4年が目安になると、、、、、、。これまで、30年以内と言われていたのに、4年以内ということになると、何とも、切迫感が、大いに、異なる。色々な学説によれば、このグーテンベルク・リヒター則も、ただ、単なるプレートの摩擦の数式に過ぎないとも、言われていたり、「地震の生じる頻度」は、「エネルギーの2乗に逆比例する」、となるとエネルギーが10倍大きい地震は100回に一回しか起きない、というわけであるそうだ。マグニチュードが1違うと地震のエネルギーは30倍違うので、起きる回数はずっと減ってくると。従って、こういう数字が、導き出されてくるらしい。もっとも、諸説あって、これは、単なる「事後予知」であって、「事前予知」や、「地震のメカニズム」には、一向に、繋がらないという冷静な見方もある。そうはいっても、「溺れる者は、藁をもつかむ」ではないが、備えるに越したことはない。NZの地震でも、1年後に、又、大きな地震が起きたように、いつ又、再び、今度は、直下型の大地震が起きるとも、限らないのは確かである。金融工学ではないが、複雑な数式で、事前予知が、出来ないモノかと、散歩の時、道路の亀裂が、日毎に、大きくなるのを見るたびに、そう思わざるを得ない。結局、地震がいつ、起きても良いように、準備しておかなければならないと言うことか!そんなことを思っていた矢先に、今度は、新たな震源の地震が、グラッと来た。

http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/eqvolc/201103_tohoku/shutoseis/