テレビをつけっぱなしで本を読んでいたら「……という血糊を活かし……」と突然アナウンサーが。何事かと頭の中でプレイバックをしてみたら「……という地の利を活かし……」と言いたかったらしいことがわかりました。プロのアナウンサーだったら、イントネーションはちゃんと正しく煎って、もとい、言ってよね。
【ただいま読書中】『陰陽師(10)大裳』岡野玲子 作、夢枕獏 原作、白泉社、2001年、829
円(税別)
9巻よりずいぶん厚くなりました。マイミクさんには「予定の12巻では収まりきらなくなったので13巻になった」と教わりましたが、ここから13巻までの厚みを見ると、もう一巻増やしても良かったのでは、とさえ思います。
内裏が焼け落ちた後、都には何かが起きようとしています。安倍晴明は、自分の身を捨てる覚悟を匂わせます。しかしそこに「龍」が現われ、存在としては博雅に、しかし霊的には晴明につきまといます。水脈ではなくて地脈の龍のようです。龍が望むのはどうやら「地鎮」、そしてそのための“ツール”としての晴明。手の傷が癒えた博雅は居ても立ってもいられず建礼門で高麗笛を吹きますが、これが巨大なものを動かすきっかけとなっています(本人は例によって全然気がついていませんが)。
解かれた天地を結び直すために、晴明は(そして他の人たちも)舞い続けます。真葛は泣き続けます。なるほど、だから第9巻で真葛が“解禁”されたことに意味があるわけですね。
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9巻よりずいぶん厚くなりました。マイミクさんには「予定の12巻では収まりきらなくなったので13巻になった」と教わりましたが、ここから13巻までの厚みを見ると、もう一巻増やしても良かったのでは、とさえ思います。
内裏が焼け落ちた後、都には何かが起きようとしています。安倍晴明は、自分の身を捨てる覚悟を匂わせます。しかしそこに「龍」が現われ、存在としては博雅に、しかし霊的には晴明につきまといます。水脈ではなくて地脈の龍のようです。龍が望むのはどうやら「地鎮」、そしてそのための“ツール”としての晴明。手の傷が癒えた博雅は居ても立ってもいられず建礼門で高麗笛を吹きますが、これが巨大なものを動かすきっかけとなっています(本人は例によって全然気がついていませんが)。
解かれた天地を結び直すために、晴明は(そして他の人たちも)舞い続けます。真葛は泣き続けます。なるほど、だから第9巻で真葛が“解禁”されたことに意味があるわけですね。
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