金を卑しむのは、正しい態度でしょう。だって、下肥が匂うように、金は卑しい匂いがするのですから。そして、下肥が土地を肥やすように、金は社会を肥やすものです。ただ、下肥をポケットに入れて歩きたいとは思いませんが、金はそうではないんですよね。
【ただいま読書中】『あなたに似た人』ロアルド・ダール 著、 田村隆一 訳、 早川書房、1976年(2000年36刷)、800円(税別)
目次
「味」「おとなしい兇器」「南から来た男」「兵隊」「わがいとしき妻よ、わが鳩よ」「海の中へ」「韋駄天のフォックスリイ」「皮膚」「毒」「お願い」「首」「音響捕獲機」「告別」「偉大なる自動文章製造機」「クロウドの犬」
知らない方のために紹介すると、著者は「奇妙な味」の作品を書くことに関してはとても“信頼”できる人です。御用とお急ぎでない方は、本書の最初「味」だけでも立ち読みで良いから読んでみてください。たった25ページの短編ですからそれほど時間はかからないでしょう。ワインがお好みでない方は、その次の羊肉、じゃなかった、「おとなしい兇器」を。どちらの作品もいわば「飲食の場面」での会話が主体ですが、それがまたなんというか居心地が悪いというか奇妙な感じなのです。素直な人は「おとなしい兇器」の方を、ちょっとすれた人は「味」の方が気に入るかもしれませんが、ともかくこのどちらかが気に入って、思わずくすくす笑ってしまった人は、本書を全部読んで絶対損はしません。
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「味」「おとなしい兇器」「南から来た男」「兵隊」「わがいとしき妻よ、わが鳩よ」「海の中へ」「韋駄天のフォックスリイ」「皮膚」「毒」「お願い」「首」「音響捕獲機」「告別」「偉大なる自動文章製造機」「クロウドの犬」
知らない方のために紹介すると、著者は「奇妙な味」の作品を書くことに関してはとても“信頼”できる人です。御用とお急ぎでない方は、本書の最初「味」だけでも立ち読みで良いから読んでみてください。たった25ページの短編ですからそれほど時間はかからないでしょう。ワインがお好みでない方は、その次の羊肉、じゃなかった、「おとなしい兇器」を。どちらの作品もいわば「飲食の場面」での会話が主体ですが、それがまたなんというか居心地が悪いというか奇妙な感じなのです。素直な人は「おとなしい兇器」の方を、ちょっとすれた人は「味」の方が気に入るかもしれませんが、ともかくこのどちらかが気に入って、思わずくすくす笑ってしまった人は、本書を全部読んで絶対損はしません。
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