先週パソコンが壊れ、運の悪いことに仕事が忙しくて買いに行ったり予備機を復活させることもできず、そうこうしていたらさらに運の悪いことにバックアップに使っていた外付けハードディスクも壊れてしまいました。家族にも病人がいるのでどたばたしています。おかげで通信を含めて環境を復元するのに忙しくて、本を読む暇がありません。
それでもぼちぼちとは読んでいるし、この週末に手動でパソコン環境はほぼ使えるレベルに復活したので、ふんわりと読書日記にも戻ってきました。当面は以前のようなペースでは書けないでしょうが、温かい目で見守ってくださったら幸いです。
【ただいま読書中】『星を継ぐもの(1)』星野之宣 作、J・P・ホーガン 原作、小学館、2011年、1238円(税別)
あまりに有名な作品の漫画化です。なんで今頃?とも思いますが。
月面の洞窟で発見された宇宙服姿の死体。ただし「彼」が生きていたのは5万年前。形態的にはあきらかに「人類」ですが、DNAを検査する前になぜか死体は燃え尽きてしまいます。
それとほぼ同時に、木星の第三衛星ガニメデで、100万年前の宇宙船が発見されます。
太陽系の過去はいったいどうなっていたのか? 小惑星帯を形成することになった「惑星ミネルヴァ」は、なぜどうやって破壊されたのか。そもそも現生人類の祖先は、いったい「誰」なのか。そもそも「月」の正体はいったい何なのか。
今読んでもわくわくします。
ただ、ストーリーにはいろいろと“瑕疵”も見えます。「科学」の点ではいろいろ問題が感じられるのです。
本書は、「ハードSF」ではなくて「ハードSFという“宇宙服”を身にまとったミステリー」として読むのが、“正しい”読み方なのかもしれません。星野さんがそういう読み方をしているのか、それともハードSFとして読者に読ませたいのか、最終巻まで読まないとわからないのかもしれませんから、ここで結論を出すのは留保します。