The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1964年

2006-03-09 06:20:31 | ワイン
グロ・フレーレ・スールの64年物のクロ・ド・ヴージョがメインを飾りました。
1964年といえば東京オリンピックの年ですよね・・・
わたくし小学校5年生でした。開会式の入場行進を見て、参加100何ヶ国の国を全部記憶して、御満悦だったのを憶えています。
コートジボアールなんて国もその時覚えました。

さて、その64年!!
ブルゴーニュの赤で言えば、成功した物が多い年でした。
しかしながら、比較するのも変ですが・・・64年のロマ・コンも相当筋肉質で眠りから醒めない代物でした。同じ60年代のBig Vintageでも、甘美で優雅な66年や69年とはチョット違う・・・

グロ・フレールは今のベルナールの先代、つまりジャン・グロの兄弟の作品であります。
マット・クレイマーによれば、『搾り過ぎるほどエキスを抽出するのが作風という面白いドメーヌ・・・』と賛美とも揶揄ともとれる、微妙な表現をされていますが、いずれ濃厚で堅固なスタイルのピノ・ノワールの造り手である事は確かのようであります。

今のベルナールも、カリフォルニア産のような濃密で外交的なピノの造り手・・・
だから、変わっていないんですね、このドメーヌ!

やはり、この64物のクロ・ド・ヴージョ!
42年経って、まだしっかりしています!
タンニンも程よく溶けて優しい舌触りですが、ピノの神髄・・・生気のある果実味は健在!!美味しく飲めました!!

皆さんもいかがでしたでしょう?