The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1981年 セルタン・ドゥ・メイ

2009-02-14 05:41:35 | ワイン
神秘的な熟成香を漂わせるまでに昇華したポムロールにお目にかかると、
不思議なまでに心の安らぎを感じるのはワタクシだけでしょうか・・・

また、そんな場面が少し前にありました。
仕掛け人は、もちろん月光氏!

そのシャトー!ポムロールはヴィユー・シャトー・セルタンと、かの銘醸のシャトー!ペトリュースとのあいだに存在する、恵まれた立地条件と言われております。

セパージュはメルロ70%、カベルネ・フラン25%、それに僅か5%のカベルネ・ソーヴィニオンを添加するかたち・・・

しかも1981年は厳しく、そしてある場所では相当薄められたヴィンテージですが、セルタンの丘では、どうもそうでなかったようです。(これも一つの発見!)

1981年 セルタン・ドゥ・メイ

見事なポムロールでした・・・

ミネラルや土の風味と心地よいスパイスが鼻腔をくすぐります。
熟したプラムやチェリーのアロマには薬膳や漢方の香気が漂い、
敢えて選択したブルゴーニュのバルーンタイプの大ぶりのグラスが、
溢れ出る神秘のブケにシッカリと対応してくれました。

味わいは正しく甘露・・・
ほぼ完全に溶け切り、特有の香気がなければ、
これは熟成したブルゴーニュの世界と言えるでしょう。

この感覚は、去年の85’ラフルール・ド・ゲイ以来でしょう。
今回の4種熟ボルドーでは、このワインがワタクシにとっての白眉!

微妙なポムロールを好む年齢になりました。

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83’ですが、この値段↓