The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2007 ニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャブッフ ジャン・ジャック・コンフュロン

2015-09-22 15:22:02 | ワイン
久しくブルゴーニュらしいワインを飲んでないなあ・・・と、嘆息すれば、他のワインには真に申し訳ないが、まあ今回のこの表題のワインを端的に表現するとすれば、正しくブルゴーニュらしいワインということになる。

それは惚れ惚れするような、色気のある香りであり、果実はあくまでも優しく、調和が取れていて、その余韻は後ろ髪引かれるもの。
どんなに濃厚で、ダイナミズム溢れるピノ・ノワールを持ってきたとしても、この造り手のピノ・ノワールには平伏してしまわざるを得ないだろう。





プレモー・プリセーの造り手ゆえ、『ニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャブッフ』はまるで庭のようでもあり、『カイユレ』の上部とのことで、ワインはタンニンも緻密で、力強く、熟成に耐えうるスタイルだ。

しかしながら2007年は、極めてレストラン向きであり、今飲んでも薫り高く、妖艶な果実を存分に楽しめる。
待ってもイイのだろうけれども、ワタクシはこの切り口で、時間をかけて楽しみたいと思っている。

これだけの造り手ゆえ、すでにファンも多いのだろうが、どこのドメーヌとは言わないけれど、異常な値段設定になるのだけは、回避して欲しいものだと思っている。