The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『2005 キオス テンプラニーニョ 』&『イカスミのパエリア』♪

2016-01-17 14:25:55 | ワイン
新年のお節に飽きた頃合なので、スペイン料理でも食べに行こうかと、いつもの材木町のお店にお邪魔をした。
このお店に行く時は、まずは向かう前に、『イカスミのパエリア』のオーダーをするのが常套手段となる。
説明するまでもなく、パエリアの仕込には、それなりの時間がかかるのだ。
そして、ここの『イカスミのパエリア』を外すわけには行かない。
その理由は、まずはそれを食べてみることで分かるはずだ!

で、お店に着いて、『トマトのサラダ』『ビーツのマリネ』などをツマミながら、まずは白ワインでカラダを慣らすのだ。





そうこうしているうちに、肉料理も登場して、トリはこの通りの真っ黒パエリアとなる。↓





そのタイミングで、件のラマンチャ・ワインを合わせたのだ!
『2005 キオス テンプラニーニョ』・・・



スペインはラマンチャ地方の標高800mの厳しい土地で、無農薬、有機栽培で作られた樹齢30年以上のテンプラニーニョを使用とのこと。

加えて、醸造も人工的な加工は一切しないで、何も足さず、何も引かずのナチュラルに熟成させたものだ。

飲んでみて、僅かに粉っぽさを感じるも、ノーブルな香気に、土の要素も見て取れる、エレガントな風味が満載なのだ!
味わいはフルボディで骨格堅固だが、そのタンニンは細やかで、まるでビロードを思わせる感触ときた。
この芳醇極まりない液体は、ラマンチャの最高位に当たる質感をもっている。
いや、ラマンチャのみならず、スペインの最高位と言っても過言ではない。

もちろん、この日の『イカスミのパエリア』とは最高の相性をみせたことは言うまでもなく、実に楽しい食事となったのだ。

見つけにくいワインとのことだが、もし見つけたら、四の五の言わずにぜひ押さえて置くべきだろう。