瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

瞑想合宿レポート3

2005年01月05日 | 瞑想合宿レポート
◆ひとつのラベリング
今回の瞑想合宿もまた、どういう分けか瞑想がほとんどできない状態から始まった。そしてその状態が2・3日続いた。むしろ前回よりもひどかったかも知れない。「絶不調」であった。ともあれ半分夢心地のような状態で妄想を追ってしまい、ほとんどまったくサティができなかった。眠りに陥ってしまうわけではない。夢のような妄想に巻き込まれて、ハッと気づくが、サティを入れる間もなく次の妄想に巻き込まれるといった感じであった。

あまりにひどい状態に思わず「サティが全然入っていない!」というラベリングが飛び出した。その事実に対する軽い驚きをともなった言葉であった。その直後に急にサティが入るようになった。10分も経たないうちにもとの状態に戻ってしまったが、不意に浮かび上がるような、事実をそのままに捉えるラベリングが、状況をみごとに変化させることに強い印象をもった。

しばらく人が使っておらず冷え込んだコンクリートの建物は、どうしても最初は暖まりにくい。そのためか2日目あたりまでは、寒さと戦いながらの瞑想となった。しかし、瞑想に集中できなかったのは、そのためだけではない。やはり、渇愛のせいであったかと思った。あれほど注意していたのに、やはりどこかでよい瞑想をしたいという無自覚的な渇愛を心に忍び込ませていたのか。
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