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-戦争名画をめぐるドラマ-(GHQ焚書図書開封 第77回)

2017-06-19 00:01:13 | 近現代史

GHQ焚書図書開封 第77回
-戦争名画をめぐるドラマ-
 アリューシャン列島西端にあるアッツ島、昭和17年に占領し、昭和18年の1200余名の守備隊の玉砕に至るまでを描いた絵巻「アッツ島決戦」(藤田嗣治)。
最前線で兵士と語らう山下奉文将軍を描いた「六人の報道小隊」(栗原信著)。
東京裁判で米兵虐待とされた「バターン死の行進」。米兵虐待と真逆の捕虜に対する人道的処遇証拠写真が載せられた「絵具と戦争」(溝口郁夫著)。「避難民に食料を給与」「敵将校に紅茶の接待」「診療を待つ米兵捕虜の列」「海水浴をする米兵捕虜」「ポーカーに興ずる捕虜」などの写真
NHK「20の扉」のレギュラーとして戦後有名になった宮田重雄は、自らの戦前、戦中の行った過ち(林房雄の本の装丁画を描き軍国主義を担いだひとり)を隠蔽し、当時の戦争犯罪人糾弾の時流に乗って、才能ある藤田嗣治を日本美術界から失脚させた。
戦前、戦中の軍国主義を煽った朝日新聞と同様に、手のひらをかえしての変節ぶりであった。
我々は、テレビなど表舞台に出ている人達の過去を知った上で、その人の言論内容の良否を判断しなければならない。
参考文献:アッツ島決戦」(藤田嗣治) 「絵具と戦争」溝口郁夫