日本とロシア 福祉対応の相違点

　ロシアでは、子供の出産は全て無料です。出産までの定期健診等も含まれています。
出産時には、当然　救急車で運ばれ安心して出産が出来るのです。
しかも、二子目からは、養育費として国費（２０万ルーブル・分割）が母親の口座に支払われます。
ソ連時代には、夫が出産に立ち会う事は出来ませんでしたが、ペレストイカ後にそれも可能になりました。
将来の少子化を見据えた対策が、既に講じられているのです。

　年金生活者も医療費は、全て無料です。
＊本日の換算約１０万円＝３万ルーブル

　日本では、子供の出産には３０万円程度「定期検診・出産費用」が自己負担です。
ましてや、救急車などは「異常出産」以外　認められません。
おまけに、産科医不足で受け入れ病院もありません。
病院に運ばれなくて亡くなっている子供も居るのです。
＊定期健診で通院病院以外を対象にしたシステム

　年金生活者は、後期高齢者保険料金を毎月支払い　医療費は当然のごとく有料です。
その他・介護保険料も介護を受ける事も自己負担であります。

　この両国のシステムの相違は、どこで大きく違ったのでしょうか？
日本では、定額「低額」給付金の支給を受ける事に賛否がありますが、政府が国民に対して何処まで真剣に福祉関連の対応を考えているかが、疑問です。
少子化対策・年金生活者の対策は、一歩も二歩もロシアが進んでいるのです。
年間の政府開発援助　Ｏ・Ｄ・Ａ対策費用を日本国民の福祉対策に当てる事でロシアとの溝も少しは埋まると考えます。
日本国内の景気が回復する間　Ｏ・Ｄ・Ａ経費を当面止める時期と思います。
その間、資金援助では無く知的支援の推進に力を入れるべきと考える。

　サハリンマン
写真・内容とは関係ありません。