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露上院議員議長 野田首相と会談 「クリル問題 偏見から脱却必要」

2012-01-14 08:48:29 | 情報
日本は、アジア太平洋地域でロシアの存在感が増している傾向を支持している。
ロシア上院(連邦会議)のマトヴィエンコ議長が12日、日本の野田佳彦首相との会談を総括して伝えた。
 マトヴィエンコ議長は、東京で開かれているアジア太平洋議員フォーラムでロシア代表団を率いている。

  マトヴィエンコ議長は、野田首相がロシアのウラジオストクでのAPECサミットならびに次回のアジア太平洋議員フォーラムの開催は、アジア太平洋地域におけるロシアの存在感が増加している傾向を反映しているとの見解を持っていると指摘した。
野田首相は、これは日本の原則的立場であると指摘したという。

 マトヴィエンコ議長によると、野田首相はロシアと日本が参加することで地域における国際関係の安定を構築することが可能だとの見解を表した。

ロシア議会上院(連邦会議)のヴァレンチナ・マトヴィエンコ議長は、クリル問題について、それをドラマティックに煽るのではなく、露日関係の頭に置くことは避けなくてはならないと指摘した。
ロシアと日本の記者団からの質問に対して、マトヴィエンコ議長は、「すべての人が自らの見方、自らのメンタリティを変更し、偏見から脱却しなくてはならない」と述べた。
 マトヴィエンコ議長は、「私はクリル問題が過度にドラマティックに扇動され、政治問題化されていると思います。露日関係をこの問題だけに終始させるべきではないと考えています。」と述べている。

 またこの問題についてロシアはいつでも対話に向けて開かれており、お互いが歩み寄りを見せなくてはならない、と述べた上で、迅速な解決というのはあり得ないことも指摘した。
その中で、「私たちは長く落ち着いた作業に向けて準備しなくてはなりません。ロシアは日本と同様、この問題を解決し、平和条約を締結することを望んでいます。」と語っている。

 またプーチン氏が大統領となった場合に、メドヴェージェフ大統領が行ったようにクリル諸島の訪問を行うのか、という質問に対しては、いまのところプーチン氏の計画は明らかになっていないものの、ロシアの大統領はいつでも自国の連邦構成主体を訪れる権利を有していることを指摘している。

 ロシアは、ハイテク分野におけるアジア太平洋地域の国々との協力関係および、大規模なインフラ建設計画の実現に期待を表している。

 アジア太平洋議員フォーラム(APPF)の第20回総会に出席した上院(連邦会議)のヴァレンチーナ・マトヴィエンコ議長は、ロシアとアジア太平洋地域(APP)諸国との協力関係における展望について言及している。

 また、マトヴィエンコ氏は、「ロシアの優先事項と可能性が十分に考慮されていない」ことが遺憾だと述べた。ロシアの優先事項とは、経済の現代化の実現に基づく国民の生活レベルの向上で、ロシア経済の技術的基幹を根本的に刷新し、産業部門を多様化し、イノヴェーション産業を育てることが、それにつながると議長は説明している。

 また、マトヴィエンコ議長は、こうしたロシア側の課題が直接的にからんでくるのは、APP諸国の経済と密接に結びついているシベリアや極東地域だと述べている。

 同氏は「ロシアはAPP諸国の政府と企業が、協力拡大に乗り出すことを期待している。
そして、シベリアと極東地方をエネルギー資源や農産材料、メタルおよび木材の供給地のみにとどまると考えないでほしい」と強調した。
さらに議長は、「ロシアは、同地域でハイテク産業を発展させ、運送用のインフラを整備した上で、大規模な共同事業を実現させるための投資を求めている」と述べている。

 それに関連して、マトヴィエンコ議長は、ロシアは中国、韓国、日本、シンガポール、オーストラリアなどのAPP諸国と「近代化連盟」を組織する方針を示した。

 ソース ロシアの声  サハリンマン
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