東京電力福島発電所の事故で放出されている放射能数値の公表が頓挫されている。
これは東日本震災に対して、世界各国が「頑張れ日本」とのエール(義援金・支援物資・救助隊派遣等)を受けて、立ち直るきっかけを作ってくれている行為に反します。
その行為を裏切る日本政府のデーター隠匿に許せない感情が増幅しています。
各国は、真の放射能データーを分析して対応を分析しその背景の基に対応を図るのです。
以下読売新聞記事抜粋
東電、低レベル放射線汚染水を海に放出へ 法定濃度の100倍
産経新聞 4月4日(月)16時33分配信
福島第1原子力発電所の1~6号機のタービン建屋などに強い放射性物質(放射能)を含む汚染水がたまっている問題で、東京電力は4日、比較的、汚染レベルの低い水がたまっている集中廃棄物処理施設内と5、6号機の地下水を、それぞれ5日から海に放出すると発表した。
東京電力によると、海へ放出する低レベルの放射性廃液は法律で定める濃度の約100倍。
2号機のタービン建屋地下の高濃度の放射能汚染水が何らかの経路で2号機取水口付近のピット(穴)から海に漏れ続けている。汚染水を移す仮設タンクの設置が間に合わない中で、一時的な保管先を確保するため、やむなく低レベルの汚染水を海に放出することにした。
海への放出は、原子炉等規制法64条1項に基づく措置。東電が放射性物質を含む水を意図的に海に放出するのは事故後初めてとなる。
海に放出するのは、集中廃棄物処理施設内の滞留水が約1万トン、5、6号機の地下水が合計1500トン。
東電によれば、集中廃棄物処理施設内にたまった水の放射性物質の濃度は、ヨウ素131で1立方センチメートル当たり6.3ベクレル、5号機で16ベクレル、6号機で20ベクレルと、1~4号機などの数値に比べて低いとしている。
1~4号機のタービン建屋のうち、2号機には放射性物質の濃度の強い大量の地下水がたまっており、この汚染水を保管するには集中廃棄物処理施設への移送が欠かせないと判断している。このため、集中廃棄物物処理施設などの濃度の低い汚染水を排出する必要があり、やむなく海への放出を決めた。
この汚染水の海洋放出に伴う海への汚染影響は、近隣の魚介類や海藻などを毎日、摂取すると、年間約0.6ミリシーベルト被曝(ひばく)する計算となる。これは自然界などから受ける年間線量(2.4ミリシーベルト)の4分の1に当たる。
日本の政府当局や原発関係者が福島第1原子力発電所の損傷した原子炉を安定させようと四苦八苦している中で、国際チームは既に次の大きな難題、つまり原子炉の洗浄に向けて日本に手を貸そうと集結しつつある。
福島第1原発の原子炉の正確な状況はいまなお不透明だが、東京電力は、1979年に事故を起こしたスリーマイル島原発と86年のチェルノブイリ原発の放射線災害に対応した経験を持つ専門家を関係国から呼び寄せつつある。
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AFP/Getty Images
福島第1原発の3号機(右)と4号機(左)
放射線の放出と原子炉の過熱への対応に苦慮している東電は、原子炉洗浄戦略策定のため、原子炉建設・エンジニアリング会社のショー・グループを雇った。東芝とバブコック・アンド・ウィルコックス社を含むコンソーシアム(企業連合)の構成企業だ。
米エネルギー省傘下のアイダホ・ナショナル・ラボラトリーの物理学者ダグラス・アッカーズ氏は日本の福島原発の洗浄について、大地震の際に原子炉3基が稼働していた事実を挙げ、「スリーマイル島によく似たものだろうが、福島にはその3倍ある」と述べた。同氏はスリーマイル島の洗浄努力で13年間携わった経験がある。
スリーマイル島原発事故の際には、わずか4カ月前に稼働したばかりの第2原子炉が破壊された。機器の不具合と人為的なミスが重なって、炉心の半分が過熱し、溶融した。
専門家たちは、日本にとってはスリーマイル島の事故のほうがチェルノブイリ事故よりも良い先例になると指摘している。
チェルノブイリの場合は原子炉が爆発し、放射性廃棄物が広範囲にわたって飛散した。
破壊された原子炉は最終的には、砂、鉛、コンクリート、そして鋼鉄を混合した石棺によって封じ込められた。
現在、国際チームが石棺の上にもっと強固な構造物を建設中で、100年続く見通しだ。
ただしオーク・リッジ・ナショナル・ラボラトリー(テネシー州)の原子力科学者ジョージ・フラナガン氏は、スリーマイル島事故の経験は役に立つだろうが、「エンジニアたちは一部の仕事については自ら新規の手段を考案しなければならないだろう」と指摘する。
予想される主な仕事は、水のあふれた地域からの排水と、そこから放射性物質を除去する処理だ。
原子炉内部の空間は不純物を除去する必要があり、水も同様の処理が必要だ。最終的に核燃料を除去して安全で長期的な貯蔵庫に格納しなければならない。
ショー社のジェフ・マリフィールド上級副社長は、この原子炉洗浄作業を完了する期間は「数カ月ではなく、数年とみるべきだ」と述べた。
同氏は米原子力規制委員会(NRC)の元委員で、この作業のため今週日本に向けて飛び立った。
スリーマイル島の場合、損傷調査のためロボットが原子炉の炉心に送り込まれたのは3年経過したあとだった。
最初のロボットが汚染分野である原子炉の圧力容器の下に入ったのは1984年になってからだった。
同島原発では圧力容器は依然として元の場所にある。
福島原発の場合、原子炉の圧力容器は、放射能を低下させる期間が必要なため、これが数十年間で除外される公算はないという。
福島原発の作業がとりわけ複雑なのは、損傷した原子炉が少なくとも3基あり、使用済み核燃料プールも損傷しているとみられるからだ。
付近の道路と町が地震による損害を受けているため、ロジスティクスも遅れる恐れがある。
30年前にスリーマイル島原発の浄化作業に携わった経験のあるショー社のプロジェクトマネジャー、ジョー・ボゼラ氏は「スリーマイル島にいた時、わたしはホテルから食事を届けさせていたが、日本ではそのようなインフラがすべて失われてしまっている」と述べた。
記者: Rebecca Smith
汚染源・汚染内容は公開すべきでありそれが原発事故当事国の責務と思います。
世界は、一つなのです。 サハリンマン
これは東日本震災に対して、世界各国が「頑張れ日本」とのエール(義援金・支援物資・救助隊派遣等)を受けて、立ち直るきっかけを作ってくれている行為に反します。
その行為を裏切る日本政府のデーター隠匿に許せない感情が増幅しています。
各国は、真の放射能データーを分析して対応を分析しその背景の基に対応を図るのです。
以下読売新聞記事抜粋
東電、低レベル放射線汚染水を海に放出へ 法定濃度の100倍
産経新聞 4月4日(月)16時33分配信
福島第1原子力発電所の1~6号機のタービン建屋などに強い放射性物質(放射能)を含む汚染水がたまっている問題で、東京電力は4日、比較的、汚染レベルの低い水がたまっている集中廃棄物処理施設内と5、6号機の地下水を、それぞれ5日から海に放出すると発表した。
東京電力によると、海へ放出する低レベルの放射性廃液は法律で定める濃度の約100倍。
2号機のタービン建屋地下の高濃度の放射能汚染水が何らかの経路で2号機取水口付近のピット(穴)から海に漏れ続けている。汚染水を移す仮設タンクの設置が間に合わない中で、一時的な保管先を確保するため、やむなく低レベルの汚染水を海に放出することにした。
海への放出は、原子炉等規制法64条1項に基づく措置。東電が放射性物質を含む水を意図的に海に放出するのは事故後初めてとなる。
海に放出するのは、集中廃棄物処理施設内の滞留水が約1万トン、5、6号機の地下水が合計1500トン。
東電によれば、集中廃棄物処理施設内にたまった水の放射性物質の濃度は、ヨウ素131で1立方センチメートル当たり6.3ベクレル、5号機で16ベクレル、6号機で20ベクレルと、1~4号機などの数値に比べて低いとしている。
1~4号機のタービン建屋のうち、2号機には放射性物質の濃度の強い大量の地下水がたまっており、この汚染水を保管するには集中廃棄物処理施設への移送が欠かせないと判断している。このため、集中廃棄物物処理施設などの濃度の低い汚染水を排出する必要があり、やむなく海への放出を決めた。
この汚染水の海洋放出に伴う海への汚染影響は、近隣の魚介類や海藻などを毎日、摂取すると、年間約0.6ミリシーベルト被曝(ひばく)する計算となる。これは自然界などから受ける年間線量(2.4ミリシーベルト)の4分の1に当たる。
日本の政府当局や原発関係者が福島第1原子力発電所の損傷した原子炉を安定させようと四苦八苦している中で、国際チームは既に次の大きな難題、つまり原子炉の洗浄に向けて日本に手を貸そうと集結しつつある。
福島第1原発の原子炉の正確な状況はいまなお不透明だが、東京電力は、1979年に事故を起こしたスリーマイル島原発と86年のチェルノブイリ原発の放射線災害に対応した経験を持つ専門家を関係国から呼び寄せつつある。
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AFP/Getty Images
福島第1原発の3号機(右)と4号機(左)
放射線の放出と原子炉の過熱への対応に苦慮している東電は、原子炉洗浄戦略策定のため、原子炉建設・エンジニアリング会社のショー・グループを雇った。東芝とバブコック・アンド・ウィルコックス社を含むコンソーシアム(企業連合)の構成企業だ。
米エネルギー省傘下のアイダホ・ナショナル・ラボラトリーの物理学者ダグラス・アッカーズ氏は日本の福島原発の洗浄について、大地震の際に原子炉3基が稼働していた事実を挙げ、「スリーマイル島によく似たものだろうが、福島にはその3倍ある」と述べた。同氏はスリーマイル島の洗浄努力で13年間携わった経験がある。
スリーマイル島原発事故の際には、わずか4カ月前に稼働したばかりの第2原子炉が破壊された。機器の不具合と人為的なミスが重なって、炉心の半分が過熱し、溶融した。
専門家たちは、日本にとってはスリーマイル島の事故のほうがチェルノブイリ事故よりも良い先例になると指摘している。
チェルノブイリの場合は原子炉が爆発し、放射性廃棄物が広範囲にわたって飛散した。
破壊された原子炉は最終的には、砂、鉛、コンクリート、そして鋼鉄を混合した石棺によって封じ込められた。
現在、国際チームが石棺の上にもっと強固な構造物を建設中で、100年続く見通しだ。
ただしオーク・リッジ・ナショナル・ラボラトリー(テネシー州)の原子力科学者ジョージ・フラナガン氏は、スリーマイル島事故の経験は役に立つだろうが、「エンジニアたちは一部の仕事については自ら新規の手段を考案しなければならないだろう」と指摘する。
予想される主な仕事は、水のあふれた地域からの排水と、そこから放射性物質を除去する処理だ。
原子炉内部の空間は不純物を除去する必要があり、水も同様の処理が必要だ。最終的に核燃料を除去して安全で長期的な貯蔵庫に格納しなければならない。
ショー社のジェフ・マリフィールド上級副社長は、この原子炉洗浄作業を完了する期間は「数カ月ではなく、数年とみるべきだ」と述べた。
同氏は米原子力規制委員会(NRC)の元委員で、この作業のため今週日本に向けて飛び立った。
スリーマイル島の場合、損傷調査のためロボットが原子炉の炉心に送り込まれたのは3年経過したあとだった。
最初のロボットが汚染分野である原子炉の圧力容器の下に入ったのは1984年になってからだった。
同島原発では圧力容器は依然として元の場所にある。
福島原発の場合、原子炉の圧力容器は、放射能を低下させる期間が必要なため、これが数十年間で除外される公算はないという。
福島原発の作業がとりわけ複雑なのは、損傷した原子炉が少なくとも3基あり、使用済み核燃料プールも損傷しているとみられるからだ。
付近の道路と町が地震による損害を受けているため、ロジスティクスも遅れる恐れがある。
30年前にスリーマイル島原発の浄化作業に携わった経験のあるショー社のプロジェクトマネジャー、ジョー・ボゼラ氏は「スリーマイル島にいた時、わたしはホテルから食事を届けさせていたが、日本ではそのようなインフラがすべて失われてしまっている」と述べた。
記者: Rebecca Smith
汚染源・汚染内容は公開すべきでありそれが原発事故当事国の責務と思います。
世界は、一つなのです。 サハリンマン