きょう1/17は、阪神・淡路大震災から20年になります。
1995年の1月は、僕はテレビ局で記者をはじめて5年目でしたが、新旧交代時期の狭間にあって、異例に早く、警察庁の記者クラブ1人担当になって半年くらいは経過していたと思います。
神戸は僕の地元徳島から、最も近い大都市ですし、親族も多数存在していましたし、父も母も若い頃は、神戸で短期間ですが、仕事をしていたことがあるので、思い入れは強かったです。
僕の多数いた親族は、家が損傷したり、そこに住めなくなった人はいましたが、幸い怪我人もありませんでしたし、持ち家で、大きな被害をうけた人もいなかったため、経済的圧迫は少なかったと思います。
しかし、それでも、いろんなことを当時、身のまわりからいろんなことを聞いた記憶があります。
そして、丸一週間は、警察庁記者クラブに缶詰となり、日夜、警察が伝える死者数を、その都度、原稿にした記憶もあります。
東京にいながら、唯一現場的対応が続いた感覚が、多くなる死者の数とともに記憶に残っています。
もちろん統計として、数字になった死者の後ろには、生きていた人々の実相があったのだろうと。
僕が、現地に行けることになったのは、一ヶ月が経過してからでした。
神戸の街が、全く知らない空間に変わっていたことを、今でも深くおぼえています。
おそらく戦後、この阪神大震災で、大地震の恐怖を認識した人は多いですし、大都市での本格的震災という事象は、今後、日本国内の大都市で想定される震災の貴重な経験でもあります。これは沿岸部で津波により広範囲な被害を出している東北大震災とは違う意味で、日本人の記憶に留める出来事です。
そして関西人的感覚からすれば、この20年の節目は、とても重くて意味のある節目です。
神戸市などが主催する行事は過去最多の参加者ですし、市民主催の慰霊行事も過去最多になっているそうです。
節目に、慰霊の気持ちを強く持っている人々が、関西にはとても多いということです。
こういうことをおそらく認識している上で、兵庫県が主催する慰霊の式典に、10年ぶりに出席され、献花されたのは天皇陛下です。
エジプト・ヨルダン・イスラエル・パレスチナを訪問を優先して、欠席したのは安倍総理です。
今、中東情勢、イスラエル情勢で日本が果たせる役割が大きく、世界の安定の為に、安倍氏が日本の総理として、現地に赴くべきならば、阪神大震災20周年よりも優先するのは理解できなくはありません。
しかし、フランス週刊紙襲撃事件以後の世界情勢を見ても、今、日本が出来ることは相当に限定されていて、そうした状況下で、あえてこういう国々を歴訪する必要性がどこまであるのかと思います。
というか、実効性が何かありうるのか、歴訪による何らかの果実はあるのかということです。
非産油国ばかりの歴訪ですし。歴訪したという形を作る話でしかありません。
これは安倍総理の見得の問題です。
僕は本当に不可思議です。日本国内で、阪神大震災慰霊の節目を無視する程の外交レベルなのか?。
こうした人物を総理大臣に奉って、東京賛美だけを続けている日本国民の一定数の存在に強い疑問を抱きます。こういう人物を愛国者として奉る感覚もよく分らない話です。臣民が慰霊を強く持ち、天皇陛下が臨席されることよりも、自分の実質がない見栄を優先させる政治家なのに。
そして、阪神大震災からこのくらいの月日が経過して、漸く神戸は少しは街が戻っていると最近感じてはいます。しかし、これは徹底して建物などが崩壊して、街の存在感が薄らぐのに、復旧していく時間の経過。それでもこのくらいはかかります。
しかも、神戸には、放射能は拡散していませんから。
放射能が拡散した震災エリアの回復には、遥かに長い時間が掛かると思います。桁違いです。
20年が過ぎて、亡くなられた方々のご冥福を改めてお祈りいたします。
「追記」
キエフの南350キロ地点にある南ウクライナ原発で、異常が起きているようです。変圧器が焼け焦げる事故のようですが、体制が整っていない国では、いろんなことがおきますから、注意が肝要です。
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