「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「福島に写真を中学生が撮りに行くイベント」広告を見せ付けられる不快。ドイツから原発と電気料金の指摘。

2015-01-30 23:22:42 | 福島第一原発と放射能

「福島に写真を中学生が撮りに行くイベント」をFacebookの広告でみせつけられました。
http://smile-tohoku.jp/project/photo_makes_smile/photo/
また中学生を福島に行かせて今度は写真を撮らせている話です。

こういう感覚のイベントが社会貢献的な装いをしているのを見ると本当に反吐がでます。

東北の地元紙がのめりこんでいる話です。写真家の安田菜津紀氏やロザンも関与している模様。

今の20代で、一見、知的立場にいる連中は、こういうものにすぐのっかる構造です。

はっきり言いますが、僕には気持ち悪いですし、わざわざ中学生を連れて行く感覚は全く理解不能です。

こういうものが広告として宣伝している時点で、ズレが激しいです。

放射性物質のリスクを見ないどころか、率先して被曝させようとする感覚の輩に対する嫌悪感は僕の中で強まる一方です。

こういうことばかりがまかり通るこの国、本当におかしいと思います。

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#77 電気料金

原子力発電による電力が、電気料金を高騰させている。 電気料金はここ数年高騰している――原子力発電をしているにもかかわらず。その決定的 な原因の 1 つは、ライプツィヒ電力取引市場の電力供給量を圧倒的に支配している 4 大電 力コンツェルンの独占権力である。2002~08 年にかけて EnBW、E.ON、RWE、 Vattenfall の 4 社は、およそ 1,000 億ユーロの利益を計上した。同じ期間中に彼らは電 気料金を 50%以上値上げしている。 原子力発電所はコンツェルンの市場での独占権力を強固にし、数十億もの利益を確保す る。それに対して再生可能エネルギーは、すでに今日の時点でも電気料金を緩和する効果 がある。風力発電の恩恵で、消費者は毎年数十億ユーロも節約しているのだ(MeritOrder 効果)。 もし現在の原子力への過大な助成措置がなくなれば――例えば、原子力発電所に現実的 な賠償保険額をカバーすることを義務付けたり、内部留保の非課税を取り消したり、ウラン 燃料税を導入すれば――たちまち原子力発電からの電力は誰もが購入できないほど高騰 する。スイス・バーゼルの Prognos 研究所は、1992 年に現実的な原発電力の値段をおよ そ 2 ユーロ/kWh と算出している。