三田医師との新潟講演があと二週間に迫っています。
【6/28(日)三田茂医師&木下黄太講演会in新潟】
政府側が2017年3月までに「居住制限区域」と「避難指示解除準備区域」で避難指示を解除する方針を示していることについても、僕は話すつもりでおります。
申込み&詳細⇒https://yobukainiigata.wordpress.com/
この6/28(日)新潟講演主催者(福島避難者)から、福島で使っていた衣類を洗濯したら、汚染はどう変化するのかという報告が届きました。
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Q: 福島で着用していた衣服は、どの程度の汚染があるのでしょうか?
A:下記、福島県郡山市で使用していた衣類の測定をした結果です。
原発事故(2011年3月)以前から着用していた割烹着。
合算19.8Bq (73.9Bq/kg)
事故後もあまり気にせず2014年末まで使用しました。
(事故時は郡山。その後新潟県で使用)
気にしなかった理由としては
家の中での使用がほとんどだから。
まめに洗濯するので大丈夫だろうとおもった。
洗濯物は基本的に室内干し。
何と無く、、、(着やすいから)
すっかり油断していましたが、数値を見てしまっては着続けることはできず、新しいものと交換しました。
どのラインで持ち物を選別するのかは各ご家庭で違うと思います。
それと同じようにご家庭ごとの線量のちがいもあります。
気になる方は、一番気になる持ち物だけでも測定して判断されることをオススメします。
Q: 洗濯をした後の衣類にも汚染は残るものなのでしょうか?
A: 下記、洗濯後の衣類の測定結果です。
着衣測定 洗濯による数値の変化を見る(実験)
福島県で使用していた夏物のTシャツ10枚。(1家庭から提供されたもの)
既に何度も洗濯をしているが、提供された時点での放射性セシウムを測定。 測定後、洗濯。
(洗濯方法) セスキ炭酸ソーダで10枚一緒に一晩漬け置き洗い。その後、10枚一緒に通常通り洗濯。 乾燥後再度測定。
※ セシウム合算の表の数値が着衣1着自体で検出された数値を表しています。放射能濃度はkgあたりの数値を表しています。
(測定所からのコメント)
福島県で使用していた夏物T-シャツ10着に付着している放射性セシウム測定。 T-シャツは、これまでに何度も洗濯してあるものだが、現時点でT-シャツ一枚当たり合算で平均 5 ㏃(放射性セシウム濃度 27 ㏃/kg)の汚染を確認。 このT-シャツを「セスキ炭酸ソーダ」で一晩浸け置き洗いした後、通常洗濯した場合にT-シャツ一枚当たり平均 3.7 ㏃(放射性セシウム濃度 20 ㏃kg)と僅かであるが減少した(3割程度の減少)。
T-シャツ(衣類)には、通常洗濯では取れない性質の汚染があるようです。
(新潟講演申込みHPにも、この内容は掲載されています)
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今回の講演会では、託児サービスに加え、小学生のお子さんもお預かりします。
日曜日だけど、避難先の新潟開催の講演会です。避難者のお母さんがどうにかして講演会に来れるように、と考えました。
実際に、今のところの申し込み状況は、託児サービスより小学生のための体験教室のお申し込みの方が多くなっています。
今回講演会に参加される方の中には、健康面でのこと等で三田先生にご質問があるのではないかと考えています。
当日の質疑応答の時間でご発言いただきたいのですがなかなか手を挙げにくい方、事前に資料に目を通していただきたい方なども
いらっしゃるかと思います。
Webサイトの参加お申し込みフォームのところにメッセージ欄を設けています。
そちらを通して質問を寄せていただくことも可能です。こちらでの質問の受け付けは、講演会に参加される方に限らせていただきます。
2012年の木下さん単独の講演会の際に、新潟県土壌測定プロジェクトと尿検査プロジェクトを行いました。
その後も、避難元・避難先のダストパック測定、着衣の汚染、道路堆積土壌測定などの公開をしてきました。
新たな測定内容も、随時お知らせしていきたいと考えています。
新潟で生活する上で、どのような注意点や防御策があるのかというご質問もあり、これらの測定内容の公開が必要であると感じたためです。