「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「たったこれだけの放射性物質も除染不可能」⇒『ラジウム・シティ』教訓。環境省や鮫川村の不法行為判明!

2015-06-22 21:53:15 | 福島第一原発と放射能

【 北海道の苫小牧や静内、親戚や知人に相次ぐ突然死、東京勤務で聞こえてきた大動脈乖離や肺炎 】

【 ある福島の会社でおきていること、心臓死、癌の急速悪化で死亡、網膜剥離、脳梗塞、顔腫瘍 】

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採算がぎりぎりまかなえた京都での『ラジウム・シティ』上映会。この感想を、福島の放射能調査もしている、大学教授が寄せられました。

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ラジウムシティをみました。

話はよく知っていたつもりでしたが、あまりの衝撃に凍りつきました。
みなさん、聞くのと観るのとずいぶん違いますので、ぜひ「現実を」みたほうが良いです。
衝撃すぎて書けませんが、幾つかの点について短く

(1)たったこれだけの放射性物質の「除染」でもほとんど不可能であること。健康被害は最初は全くあらわれず、しかしあらわれだせば、バタバタと人がなくなり、生きている人も奇形・病気、白血病、先天性異常 亡くなった人の屍が「放射性物質」扱いされていた点が衝撃

(2)企業は無傷。これほどの尊い女学生達の命と未来を犠牲にしながら、未だに企業が残っている衝撃

(3)為政者は忘れようとする いくら指摘しても為政者にとっては「放射性物質」は忘れたい。ガイガー計を持っていると嫌がられる。

(4)我が国においては、「ラジウム」が「健康に良い物質」のような「誤解」がいまだにある。アメリカでの恐ろしいラジウムガールの話を全員しらないかのようだ。温泉にもなっているが。

(5)間も無く起こりうる避けられない現実を見せられるのがこれほど恐ろしいことであるか。

さて、(5)ですが、私は広大な汚染地域の調査を行ってきましたのでよくしっておりますが、東京電力が引き起こした福島第一原発事故は、ラジウムダイアル社が起こしたラジウムによる工員死亡事故が霞むほど大きく、解決が不可能であることを思い起こされます。はっきりいって日本に住んで一度でも放射能の塊になった地域に足を運んだことのある人々は、映画の光景が「たったそれっぽっちで騒ぐか?」という思いをはっきりと覚えるでしょう。もっとはっきりといえば、映画の中の「ホットスポット」が小さすぎて、線量が低すぎて笑ってしまった。
すなわち、現在まだ進行中の原発事故は、人類史上例がない恐ろしすぎる事象であるということです。
その結末を見ないように見ないようにしてきましたが、現実は恐ろしすぎる。

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京都でも最低限の人しか集まらず、徳島も多くはおいでにならなかった映画「ラジウム・シティ」。

しかし、観た人には、届くものが多い内容があったことは、こうした感想からもよくわかります。

確かに、同じ空間で映画を一時間半以上観るという行為は、現代人には無理なのかもしれません。

それでも、この被曝問題に関心のある人にとっては、この映像が教えてくれることは大きな意味があります。

日本人の自己満足映像よりも、遥かにプラスがあるのに、その実質を見抜く力がある人が日本で圧倒的に少ないという現実には、打ちひしがれるだけです。

真贋を見抜く力量がないのだろうかなあと思います。

被曝回避側にいると言いながら、こんな判断しか出来ない方々には救いはないのかもしれません。

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 借り上げ住宅支援打ち切り問題について、今回、僕は初めて言及します。

 三田医師の個別相談も初実施! 福島避難者の多い新潟、いよいよ次の日曜開催!

 【6/28(日) 三田茂医師&木下黄太講演会 in 新潟】

「被曝影響と放射能防御」 13:00開場 13:30開演
クロスパルにいがた映像ホール 新潟市中央区礎町通3ノ町2086

 申込み&詳細⇒ https://yobukainiigata.wordpress.com/form/

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福島の鮫川村の焼却実証実験が極めてお粗末な実態で行われていたことが、判明している模様です。

現地では水曜日に記者会見も設定されており、そのプレスリリースを掲載します。

施設の設置に関して大半の土地所有者との間で環境省等契約している根拠がないこと。

搬入路に関しても、村が勝手に作っていた疑いが強まり、不動産収奪による刑事告訴を警察が受理する方向ということです。

こうした不法な行為を環境省と地元自治体で実際に行っていたとすれば、許される所業ではありません。

福島は多面多角的に国などに収奪され続けているということです。

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プレスリリース  鮫川村仮処分請求訴訟  第7回 審尋(最終)

 やっぱり契約書提出せず。契約根拠なしに不法占拠!

 国(環境省)・債務者から提出された意見書(3)では、本年3月31日で打ち切りになった契約を、新たに結ばず、

契約上の根拠なく鮫川村での実証実験を「不法占拠」状態で、続けていることが分かりました。

前代未聞の事態です。

現在訴訟中の案件であり、本件仮処分の訴えに対して、

環境省は「本件は、処分行為ではなく管理行為であるため、過半数の契約でよい」と主張していましたが、

その主張のよりどころであった過半数の契約すら行っていなかったのです。

 また同意見書(3)では、焼却炉の稼働終了時期について、「焼却期間は、・・・7月末」の予定と明らかにしました。

しかし前回の第6回の審尋(5月25日)で問題となったその他の施設の撤収の時期は、

「焼却期間終了後、本件施設の撤去を含む原状回復を行い返還する予定である」と、時期を明示しませんでした。

 「頭隠して隠さず」とはこのことです。

 環境省は、本件焼却施設は「仮設の施設」であり、たとえ農地に建設しても、

期限を区切った仮設施設であるので、管理行為にあたると言ってきたのです。

ところが最後に「原状回復」する時期すら明示できなかったのです。

実際本件焼却によって、発生する焼却灰の“中間貯蔵”施設の行く先は、今もって明らかではありません。

その点からも「仮設」の論拠は崩れたと言えます。

 警察、鮫川村大楽村長への不動産侵奪罪受理の方向。

環境省が、焼却にあたって汚染牧草などを搬入し、焼却灰などを搬出するための「搬入路」は、環境省は、

「鮫川村が作った『搬入路』を利用しただけ」とういう怪しい主張を述べていました。

ところがその鮫川村が、契約すら結ばず、造成していたことが分かり、

不動産侵奪罪で昨年(12月2日)訴えていましたが、いよいよ鮫川村大楽村長への告訴を受理することが明らかになりました。

6月1日に堀川宗則告訴人と弁護士が棚倉警察署に呼ばれ、告訴状の校正指示を受け、6月4日に再提出しました。

いよいよ環境省は、他人が侵奪した(盗んだ)ものを、勝手に利用していたことが分かりました。

記  記者会見

日時:6月24日(水) 9時45分~10時45分

場所:郡山市記者クラブ

主催:鮫川汚染問題を考える会他 

連絡先090-2608-7894 090-30886007

 

<当日予定>

  9:15~  裁判所隣接公園     9:30~ 第7回審尋

  9:45~  郡山市記者クラブ 記者会見

  12:00~ 鮫川村抗議行動  12:20~鮫川村に合流(記者会見参加者も)


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放射能防御とメディアリテラシー(ネットリテラシー)を考察する会を大阪で開催します。通常とは、話すテーマが、メディアリテラシー(ネットリテラシー)に比重を置く講演会になります。

【~5年目を予測する~7/11(土)木下黄太氏特別講演会in大阪】

 14:00〜17:00

 申込み&詳細⇒http://www.kokuchpro.com/event/0711osaka/

 会場 淀川バイブルチャーチ  大阪府大阪市都島区毛馬町3-3-26

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 【7/19(日)三田医師&木下黄太講演会IN広島】  

 12:30開場  13:00開演

広島市まちづくり市民交流プラザ北棟5F 研修室ABC (広島市中区袋町6-36)

申込み&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/295718/

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