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京大火災16μSv/h⇒数百万Bq可能性⇒「放射性物質が燃えた煙を吸うと大変な事になる」ウクライナから警告。

2016-07-03 16:30:00 | 福島第一原発と放射能

京都大学の火災話について、関心を持っている方は多いです。

7/3(日)ですが、今晩遅くにも、この状況に関して、木下黄太メールマガジンでも更に増刊号を配信します。

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「どれだけの量、何の核種が燃えたのか、それが市民の健康に取って大切」と矢ヶ崎名誉教授(琉球大学・物理学)は話します。

 

「木下さん、深夜に電話で8Bq程度と話したのは、ある種の想定で計算した数字です。しかし、その数字は、情報がすべてわかっていることでお伝えした数字ではありません。放射能量はもっと多い可能性が大ではないかと考えています。上記の数値は最低でも数万Bqと考えているという程度のものです。具体的な諸条件抜きである仮定をとっさにして判断した数字ですから。」

矢ヶ崎名誉教授は屋外で消防が計測した数字で0.5μSv/hという情報をもとに想定されていますから。

これは、京都市内で近隣在住の方は、市民として京大に説明を求めるべき事案と思います。

そして、京大側は、消火終了後に室内で最大値で16μSv/hという数字が出ていたことを明らかにしました。

これは、放射性物質が燃えたあたりを計測した数字とみられます。最初の0.5μSv/hは燃えている時に外で消防が計測した数値でしたから、室内の線量は上がると思いましたが、かなり高い線量です。

「木下さん、これは数万ベクレルなんてレベルではありません。最低でも数百万ベクレルは考える話です。」

福島などで放射能汚染実態を調査している、或る研究者は、僕にこう断言しました。
 
更に別件で僕が連絡したエネルギー関係の研究所幹部は、京大の対応について次のように話します。

 「一般論ですが、この場合はIAEAに報告するレベルの話になって、その対応に関してどうだったのかと、国際的にはオープンにされると思います。しかし時間が一定程度かかりますので、メディアも一般の方も、細かくはチェックしないでしょう。ですから、京都大学は内容を早急に詳細開示すべきです。」

 当日は風は北側に上がっていました。少なくとも当該現場から数百メートル圏内で、当日18時~深夜までに煙がきていることを感じているエリアの方は、内実を確認する必要があります。

一般向けに、「問題が無い」と話す説明で、鵜呑みにすべきレベルではありません。

何の核種が、どれだけの量燃えたのか、そのベクレルはどのくらいのエネルギー量なのか、説明を求める権利は近隣住民にはあると思います。

京都で近隣住民や団体でこの具体的アクションについて、対応可能な方は僕にメールください。こちら側のグループでも、何らかの対応可能性があります。

nagaikenji20070927@yahoo.co.jp


そしてこうした火災は、その煙が問題で、当日の風向きが大きく影響します。

ウクライナで、3年前に僕が聞いた話をまたまた確認してください。とても大切。

 V・ベベシコ博士はウクライナ放射線医学センターの幹部の一人で、ウクライナの政府報告書にも関与している医学者です。ウクライナ政府側の立場と同様のスタンスと考えてよいと思います。このため、国際的なチェルノブイリ被害隠蔽には政府同様に否定的ですが、その被害を一般のウクライナ国民全体ではどう捉えるのかという点について、バンダジェフスキー博士などと、おそらく全く違う立場の方です。たまたま山下俊一氏の話をされ、「山下はビックフレンド」と話したベベシコ博士。そうした立場であるベベシコ博士でさえ、放射性物質が燃えること、この場合は山林火災が念頭にある話ですが、こう述べています。

 

 
 
「放射性物質は燃やしては駄目だ。」

「それが含まれているものを燃えて、煙を吸ったら大変なことになる。」

「うっかり木々を燃やして、実際に被害が出た。」

政府側で、被害に関して、むしろ線引きをしている立ち位置のベベシコ博士でさえ、山林などが燃えて煙を吸うことに警戒しています。今回は汚染された山林よりも、量は少なくても、ベクレルは多い存在、放射性物質が燃えて、近隣で煙を吸った可能性がある事例です。それをきちんと考えて下さい。

 

僕のメルマガではこの状況に対応するために昨日、緊急増刊を配信いたしました。本日、日曜ですが深夜に増刊メルマガを更に配信します。

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【 京大付属病院実験室火災で周辺に放射性物質が拡散リスク、あなたは
どう考え、どう警戒対応するべきなのか 】
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