「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「世界が平和になりますように。beautiful Japan!!!!!!」障害者大量殺戮後にtwitter投稿した容疑者画像。

2016-07-26 14:51:33 | 福島第一原発と放射能

「世界が平和になりますように。 beautiful Japan!!!!!!」と犯行後、おそらく出頭前に植松聖容疑者はツイッターに投稿していたとみられます。上記写真とともに。正装していることから考えても、ある種の犯行声明として、投稿した可能性はきわめて高いと思われます。

そして、2月には議長公邸に、「障害者を安楽死させるべき」という内容の手紙を持参していました。

その手紙には、事件当該施設をはじめ具体施設名も列挙されていて、施設を襲う可能性についても言及されていたようです。

そして、措置入院がなされたということも報じられています。

こうなってくると、話は二つ想定されます。

ひとつはこの人間の責任能力があると、裁判で判断されるのかどうかということです。

これは、微妙で厄介なことになる可能性があると思います。

そして、二つめは、本人から犯行可能性がかなり具体的に示唆されていたにも関わらず、神奈川県警は何をしていたのかということになります。

大麻の陽性反応も出ていたこと。ツイッターにもマリファナは危険ではないとする背景画像が使われていたこと。

こうした点も踏まえると、この植松容疑者の危険性は相当な状態です。

こうしたいつかはやるだろうという状態であることを、警察は事前に分っていながら、今回の凶行が防げなかったという構造がはっきりとわかります。

攻撃ターゲットが明確なのに、それすら警察は守れなかったという話です。

また、施設は神奈川県が設置したものですから、こうした自治体が防御策をとっていなかったという話にもなります。

きちんと弱者である障害者を守るために、必要なことはできていなかった疑いは否めません。

有体に言うと、金をかけていないのではないかと疑います。

7/23には「同時刻にドイツで銃乱射。 玩具なら楽しいのに。 No gun,Yes toy」というツイートも容疑者はおこなっています。ある意味で殺戮行為に関して、ミュンヘンから伝播がなされている状態です。非常に危惧が強まります。

今回のことは、世界でテロ的殺戮行為が連日発生している中で、大量殺戮に留まらず、本質的に違う水準になる犯罪を、日本・関東で行われたということです。

弱者である障害者を短時間に多数殺害するということで。

ここまで、決定的に障害者のみを、しかも多数殺害する事件は、世界的にも極めて稀です(ナチス・ヒットラーのようなものはあります)。

そうした障害者のような弱者のみを狙うことは、ふつうの犯罪性向がある人間が、特に志向するパターンは多くありません(大量殺戮者がおこなう動機は恵まれた人間への恨みや自分が所属するもしくは所属した学校や企業などへの恨みが多い)。

これは、「人間の悪」という意味で、日本・関東でおきた殺戮事件が、世界的に際立ったという存在であるということになります。

オウム事件のような化学兵器サリンを使った殺戮で際立ち、放射能拡散の隠蔽でも世界に際立つ存在となり、きょうはこうした短時間の大量殺戮を弱者である障害者に行う悪質さで際立つ存在となったのが、日本の本質であるということです。

これは異常かもしれませんが、この異常が植松容疑者本人に留まらず、更なる伝播をすることを僕は本当に恐れています。

放射能国家では、この恐怖は強まると思います。

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【世界最悪】弱者大量殺戮事件が日本でおきた朝、津久井の施設で知的障害者を19人殺害する26歳元職員。

2016-07-26 09:46:16 | 福島第一原発と放射能

少なくとも近年、日本国内で大量殺戮を個人でおこなったケースとしては、最悪の話がけさ報じられました。

きょう未明に、神奈川県の相模原市・津久井にある知的障害者施設で、26歳の元職員が、入所者である障害者を大量に殺傷しました。19人が死亡。また相当数が怪我をしていて、重傷者も20人を超えるとみられています。

個人での大量殺傷事件としては、昭和13年に岡山県津山市でおきた「津山30人殺し」に次ぐ事件と思われます。

小説『八つ墓村』のモデルとなった「津山30人殺し」は猟銃も凶器に使われた事案。

刃物で殺戮している今回の事件は、それだけの状態を一人の人間がおこしたことに驚きを禁じえません。

これは、知的障害者という弱者をターゲットにしたこと。

更に犯人がこの施設元職員であることが、可能にした大量殺戮と思います。

圧倒的に弱者であるこうした障害者のみをターゲットにして、短時間で単独犯が大量殺戮をおこなったケースはそんなに多くはありません。

去年12月にカリフォルニアでおきたサンバーナーディーノ銃乱射事件は、複数犯ですが障害者施設での会合の会場で銃乱射で14人が死亡しました。ただし、これは会場に集まっていた関係者をターゲットにしていたもので、障害者のみを狙っている状態ではありません。しかも、実行犯のイスラム国への書き込みや大量の武器隠匿もわかっている内容で、今回とは性格が違う事件と思われます。

今回の津久井の事件は、知的障害者を狙った短時間の殺害事件としては、世界でも最悪の殺戮がおこなわれた可能性がありえます。

「障害者がいなくなればいい」という供述がある模様で、なんというか本人のナチス的な意識も露呈している状態です。

この施設は、神奈川県による公的施設で、社会福祉法人かながわ共同会が運営しています。

元職員が、この施設とどういう関わりがあり、それが犯行とどう繋がっているのかは、今後の経緯をみないとわかりません。こうした犯罪が関わった施設(もしくは仕事)への恨みが存在し、それを職務として対応していた障害者への攻撃という形で、歪に発露した可能性は否定はできないと思います。これだけの大量殺戮にならなくても、もう少し規模の小さい事件ならば、過去にも存在しますから。

但し、仮にどういう事情があったとしても、弱者である障害者をこれだけ大量殺戮することに繋がってくることが、本当に世界最悪の事件が日本でおきたということだと思います。

犯人の意識に歯止めが何も掛かっていない状態でしょう。

こうした酷い事象が、放射能国家である日本では、さらに重なることにならないかと僕は強く懸念しています。

イスラム過激派テロよりも、実は日本人が世界最悪の存在となりうることを、改めて認識する朝になりました。

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