不眠症は死に至り得る恐ろしい病気だった。
今年の国内外での衝撃的な死は、国外ではマイケル・ジャクソン、国内では中川元財務・金融相の急死だろう。しかも2人とも死の発端が不眠症だったということには驚かざるを得ない。
不眠症は甘く見られ勝ちだ。一日や二日眠れなくても大したことではないと見られ易い。本当に寝不足になれば誰でもそのうちに眠れると決めつけられる。
基本的な欲求を充たしたいのに充たせないということは大きな不満を招く。食べたいのに食べられない、性行為をしたいのにできない、排泄をしたいのに出ない、これらは大きな苦痛だ。
睡眠の場合、事態はもっと深刻だ。
肉体の疲労は休養することで回復する。しかし脳だけは眠らない限り働き続けて過労に陥る。過労となった脳は正常に働くことができなくなる。つまり人格の変化や知力の低下、つまり自我の崩壊を招く。
脳のこの特殊性を身を以って知っている人は睡眠を重視する。重視するからこそ眠れないことに大きな苦痛を感じる。
眠ろうとして眠れず悶々としている時、疲労した脳はこんな妄想をももたらす。「世界には誰もいない。暗闇の中にお前の意識が浮遊しているだけだ。」こんな妄想のために自殺した人もいるのではないだろうか。
かつて鬱病は怠け病とも言われた。体には何の異常も無いのに何もしようとしないからだ。近年ようやく日本でも鬱病が病気と認められるようになった。不眠症(睡眠障害)が死に至り得る恐ろしい病気であると認められるのはいつのことだろうか。
今年の国内外での衝撃的な死は、国外ではマイケル・ジャクソン、国内では中川元財務・金融相の急死だろう。しかも2人とも死の発端が不眠症だったということには驚かざるを得ない。
不眠症は甘く見られ勝ちだ。一日や二日眠れなくても大したことではないと見られ易い。本当に寝不足になれば誰でもそのうちに眠れると決めつけられる。
基本的な欲求を充たしたいのに充たせないということは大きな不満を招く。食べたいのに食べられない、性行為をしたいのにできない、排泄をしたいのに出ない、これらは大きな苦痛だ。
睡眠の場合、事態はもっと深刻だ。
肉体の疲労は休養することで回復する。しかし脳だけは眠らない限り働き続けて過労に陥る。過労となった脳は正常に働くことができなくなる。つまり人格の変化や知力の低下、つまり自我の崩壊を招く。
脳のこの特殊性を身を以って知っている人は睡眠を重視する。重視するからこそ眠れないことに大きな苦痛を感じる。
眠ろうとして眠れず悶々としている時、疲労した脳はこんな妄想をももたらす。「世界には誰もいない。暗闇の中にお前の意識が浮遊しているだけだ。」こんな妄想のために自殺した人もいるのではないだろうか。
かつて鬱病は怠け病とも言われた。体には何の異常も無いのに何もしようとしないからだ。近年ようやく日本でも鬱病が病気と認められるようになった。不眠症(睡眠障害)が死に至り得る恐ろしい病気であると認められるのはいつのことだろうか。