俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

津波と原発

2011-03-15 15:17:10 | Weblog
 原子力発電所は耐震構造にはなっていても耐津波構造にはなっていない。恐ろしいことには日本の原発は殆どが海岸沿いに建っている。それにも関わらず津波は想定外だ。
 確かに津波の被害を受け易いリアス式海岸には原発は無い。しかしもし今回の東日本大震災の震源地が数十km南だったら福島原発は津波の直撃を受けていたのではないだろうか。
 画像で見る限りでは福島第一原発は巨大津波の直撃を受けたとは思えない。津波による停電と浸水が原因となった事故だ。もし直撃されていたら恐ろしい事態を招いていただろう。
 マグニチュード6以上の地震の20%が日本で起こっているそうだ。国土の狭さを考えれば異常に高い数値だ。こんな危険な土地に制御不能になりかねない原発を建てる必要があるのだろうか。そして職員を命懸けで働かせることは果たして正当と言えるだろうか。
 アメリカでは太平洋岸には原発は無い。安全な大西洋岸に集中している。高層ビルも太平洋側には少ない。高さランキング50位までを見れば僅か4棟しか西側には無い。
 原子力がクリーンエネルギーだなんて嘘っぱちだ。現代の技術では処理できない極悪の放射性廃棄物を出すし事故が起これば大惨事になる。原子力発電は長期的にはとてつもなく有害で高コストだ。原発と心中するよりは薪を燃やした生活をするほうがずっとマシだ。

コメントを投稿