俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

黒孩子

2007-11-14 20:19:45 | Weblog
 日本の人口が減ることを悪いことだとは私は考えていない(4月16日付け「人口の減少」参照)が、世の中には本気で問題視している人もいる。そういう人のために画期的な対策を提案しよう。
 中国から赤ん坊を輸入することだ。「輸入」という反人権的で刺激的な言葉を敢えて使ったが、もしお気に召さないなら「中国の乳幼児を里子に迎える」と言い換えても構わない。私は美辞麗句を好まない。実態は全く同じだ。
 中国では一人っ子政策のために多くの子供が闇に葬られている。「闇に葬る」方法は2種類ある。ひとつは殺してしまうこと。もうひとつは「闇の社会で生きる」こと。闇の社会で生きる子供は「黒孩子(ヘイハイズ)・・・闇っ子」と呼ばれている。
 黒孩子には戸籍が無い。戸籍が無いから学校にも行けない。当然まともな就職も困難だ。その結果として黒孩子の多くが犯罪組織に流れることになる。黒孩子の総数は既に3,000万人を超えているらしい。
 生まれたばかりの黒孩子を日本が「輸入」することによって堕胎や乳児殺害を減らすことができるし中国における犯罪組織の拡大を防止できる。苦労の種になる黒孩子を日本人が有償で引き取るのだから親にとっても有り難い話だ。勿論子供本人は日本人として幸せに暮らせる。特殊な少数民族以外は日本人と見分けがつかないから多分一生実は中国人だったということを知らずに過ごせるだろう。
 この対策を実施することによって日本も中国も黒孩子本人もその親も幸せになるのだから国策として充分に検討に値すると思う。
 「人身売買だ」と非難されるかも知れない。しかし私を非難する暇があるなら現実的な解決策を提案して欲しい。一人っ子政策のために中国で堕胎される胎児・殺される乳児・増え続ける黒孩子を救うためにどんな方法があるのかということを。

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