阪急電鉄が「全席優先座席」を見直すことになった。当然のことだ。全席優先座席ということは優先座席を設けないことと同じだ。「全員が責任者だ」と言われれば「誰も責任者はいない」ということだし、「これはみんなのものだ」とは誰のものでもないという意味になる。
「全席が優先座席だ」という理念はよく分かる。当然のことだと思う。但し理念をそのまま押し付けてもうまくいく訳ではない。「平和であるべきだ」という願望は正しくても「平和になれ」とお題目のように唱えるだけでは平和は得られない。現実的な目標が必要だ。
理想主義者は理念だけが一人歩きして却って悪い事態を招くことがある。もし一人勝手に私有財産を否定したらあっと言う間に本人がホームレスになるだけだ。滅私奉公という理想はサービス残業とワーカホリックを生む。
理想主義者は現実を否定する。私などはスケベで怠け者で俗物であることを含めて自分だと思っているが、理想主義者はそんな不道徳な属性を否定する。その結果無意識による逆襲に会う。抑圧し過ぎれば真面目なサラリーマンが突然痴漢になったり、出社拒否症に罹ったりする。理想と現実が矛盾した場合に否定されるべきものは現実ではなくて理想のほうだ。
「全席が優先座席だ」という理念はよく分かる。当然のことだと思う。但し理念をそのまま押し付けてもうまくいく訳ではない。「平和であるべきだ」という願望は正しくても「平和になれ」とお題目のように唱えるだけでは平和は得られない。現実的な目標が必要だ。
理想主義者は理念だけが一人歩きして却って悪い事態を招くことがある。もし一人勝手に私有財産を否定したらあっと言う間に本人がホームレスになるだけだ。滅私奉公という理想はサービス残業とワーカホリックを生む。
理想主義者は現実を否定する。私などはスケベで怠け者で俗物であることを含めて自分だと思っているが、理想主義者はそんな不道徳な属性を否定する。その結果無意識による逆襲に会う。抑圧し過ぎれば真面目なサラリーマンが突然痴漢になったり、出社拒否症に罹ったりする。理想と現実が矛盾した場合に否定されるべきものは現実ではなくて理想のほうだ。
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