俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

医療保険

2009-09-28 19:23:30 | Weblog
 病気になったら安静にして自然治癒能力に身を任せるのが一番だ。私の場合、薬は極力飲まない。こんなスタンスなら医療保険の財政的負担は小さい。
 一方、安静にしていたらかえって悪化する病気がある。糖尿病や高血圧症などの生活習慣病と呼ばれる病気だ。
 生活習慣病は果たして病気なのだろうか。一部の特殊なケース以外は病気とは言い難いように思える。
 風邪に代表される「まともな病気」は病原菌と肉体の闘いだ。しかし生活習慣病の場合、闘うべき相手は病原菌ではなく怠惰あるいは乱れた生活だろう。
 老化により病気が現れるのはやむを得ない。これは生命体としての必然だ。しかし生活習慣病のようなかなり自己責任といえる病気とウィルス感染や老化のような本人には殆ど責任の無い病気を医療保険として同等に扱って良いものだろうか。これは悪平等ではないだろうか。
 医療保険の財政が苦しいのは生活習慣病の患者が多いことと高齢者の増加のせいだが、自己責任である生活習慣病を一般の病気と同様に保険負担をする必要は無いように思えてならない。
 生活習慣病は治療よりも予防に力を入れたほうが費用負担は少ないのだから、生活習慣病の保険負担を下げることは予防を促す効果もあるだろう。
 生活習慣病の負担率を下げることが発生を減らすことに繋がるなら一石二鳥だ。
 こういう見直しをしなければ後期高齢者医療制度の見直しは困難だろう。

コメントを投稿