医師は標準治療(ガイドライン)に基づいて診療することが義務付けられている。逆に言えば、標準治療に従っている限り、たとえ医療事故が発生しても責任を問われない。医師にとっては困った時には頼りになるマニュアルと言える。
しかし医師が標準治療を参照することは殆んど無い。珍しい病気の患者に出会うことなど滅多に無いから自らの経験に基づいた診療を日常的に行う。このことによって医師の技術が向上しているのであれば良いことだが、我流の増加によって医療が歪められているように思える。
医師は大半の患者のその後を知らない。治った患者は通院しないし、悪化した患者は他の医師に切り替える。医師はどちらの患者の実態も知らない。結果の検証が無いから医師は自分勝手な診療方針を作り出す。これは独居する老人が偏屈になるようなものであり大半が誤った医療に向かう。
私は食道癌の痛み止めのために病院だけではなく近所の医院も利用している。根本的な見直しが必要であれば半日を費やして病院へ行くが多少の不具合であれば近所の医院で済ませる。しかし両院の治療方針は随分異なる。治療の基本は同じだが薬の服用頻度や量などが違うし、ジェネリックに対する好き嫌いは全然違う。困ったことには薬局もまた自己流で独自のジェネリックを処方しようとする。こんな状況に妙な事情が絡まってしまったために、私の鎮痛剤は4度処方されて4度とも異なった物になってしまった。変更の度に良くなるのならそれでも構わないが私の場合、薬に対する信頼が失われてプラシーボ効果も薄れ、どんどん効かなくなっているように思える。
鎮痛剤は当初は頓服だった。最初の1週間は2度しか使わなかった。その後毎日1回でも足りなくなり今では日に3度飲み続けても鈍痛が続くようになってしまった。こんなことになったのは病状が悪化したのか薬に対する耐性ができてしまったのか薬が駄目なせいなのか、その原因はさっぱり分からない。
このように薬の処方がブレるのは情報が共有されていないからだろう。医師も薬剤師も自分で得た情報を最重視にして、巷に溢れている膨大な情報を利用していない。共有する仕組みが無いからこんなことになる。しかしこんな形での自由競争は全然良くない。国民の生命・健康に関わる重大な情報だから厚生労働省が情報を集約して再発信すべきだろう。誰も情報管理をしないから、原産国表示が義務付けられていないという制度上での欠陥に付け込んで、韓国や中国の零細メーカーに作らせた粗悪品がジェネリック医薬品として市場に放置されている。膨大な量のジェネリックを厚労省で再検査せよとは言わない。医療関係者から集約された情報をフィードバックするだけで充分だ。その程度のことを果たす義務があるだろう。薬は毒物でもあるのだから、許認可権を持つ厚労省は認可しっ放しにはせず充分な情報管理に取り組むべきだろう。これまでに何度も医療事故を起こしているにも拘わらず厚労省の無責任体質は全く改まっていない。市町村役場でも許認可したことに対して再審査・再々審査を行う。しかし厚労省は一度認可した薬に対しては、余程問題が大きくならない限り放置する。
私は前任者の任期中に決められたことを覆すことは極力慎むべきだと考える。多くは前任者との違いを見せるためのスタンドプレイに過ぎないから関係者にとっては迷惑この上ない。しかし自らが犯した過ちであれば一刻も早く改めるべきだ。誤った許認可を見直さないことは、やりっ放しのお役所体質の現れであり、行政を無謬として崇め奉らせようとする官僚至上主義だ。
しかし医師が標準治療を参照することは殆んど無い。珍しい病気の患者に出会うことなど滅多に無いから自らの経験に基づいた診療を日常的に行う。このことによって医師の技術が向上しているのであれば良いことだが、我流の増加によって医療が歪められているように思える。
医師は大半の患者のその後を知らない。治った患者は通院しないし、悪化した患者は他の医師に切り替える。医師はどちらの患者の実態も知らない。結果の検証が無いから医師は自分勝手な診療方針を作り出す。これは独居する老人が偏屈になるようなものであり大半が誤った医療に向かう。
私は食道癌の痛み止めのために病院だけではなく近所の医院も利用している。根本的な見直しが必要であれば半日を費やして病院へ行くが多少の不具合であれば近所の医院で済ませる。しかし両院の治療方針は随分異なる。治療の基本は同じだが薬の服用頻度や量などが違うし、ジェネリックに対する好き嫌いは全然違う。困ったことには薬局もまた自己流で独自のジェネリックを処方しようとする。こんな状況に妙な事情が絡まってしまったために、私の鎮痛剤は4度処方されて4度とも異なった物になってしまった。変更の度に良くなるのならそれでも構わないが私の場合、薬に対する信頼が失われてプラシーボ効果も薄れ、どんどん効かなくなっているように思える。
鎮痛剤は当初は頓服だった。最初の1週間は2度しか使わなかった。その後毎日1回でも足りなくなり今では日に3度飲み続けても鈍痛が続くようになってしまった。こんなことになったのは病状が悪化したのか薬に対する耐性ができてしまったのか薬が駄目なせいなのか、その原因はさっぱり分からない。
このように薬の処方がブレるのは情報が共有されていないからだろう。医師も薬剤師も自分で得た情報を最重視にして、巷に溢れている膨大な情報を利用していない。共有する仕組みが無いからこんなことになる。しかしこんな形での自由競争は全然良くない。国民の生命・健康に関わる重大な情報だから厚生労働省が情報を集約して再発信すべきだろう。誰も情報管理をしないから、原産国表示が義務付けられていないという制度上での欠陥に付け込んで、韓国や中国の零細メーカーに作らせた粗悪品がジェネリック医薬品として市場に放置されている。膨大な量のジェネリックを厚労省で再検査せよとは言わない。医療関係者から集約された情報をフィードバックするだけで充分だ。その程度のことを果たす義務があるだろう。薬は毒物でもあるのだから、許認可権を持つ厚労省は認可しっ放しにはせず充分な情報管理に取り組むべきだろう。これまでに何度も医療事故を起こしているにも拘わらず厚労省の無責任体質は全く改まっていない。市町村役場でも許認可したことに対して再審査・再々審査を行う。しかし厚労省は一度認可した薬に対しては、余程問題が大きくならない限り放置する。
私は前任者の任期中に決められたことを覆すことは極力慎むべきだと考える。多くは前任者との違いを見せるためのスタンドプレイに過ぎないから関係者にとっては迷惑この上ない。しかし自らが犯した過ちであれば一刻も早く改めるべきだ。誤った許認可を見直さないことは、やりっ放しのお役所体質の現れであり、行政を無謬として崇め奉らせようとする官僚至上主義だ。
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