フィリピン国際結婚・菜の花の主婦日記goo版

南国フィリピン便りー結婚しフィリピン在23年。22才長女、20才息子、9才末娘のお母さんである私の毎日ー

フィリピンでの交通違反

2013年01月16日 19時32分56秒 | フィリピン生活事情
先週のある日、長女桜(今21才)がショー・ブリバードという通りで交通整理のおじさんに捕まりました。
交通違反名は「スワーヴィング(swerving)」です。

swerveという単語をネット辞書で引くと次の様に書いてありました。

swerve
音節swerve 発音記号/swˈɚːv|swˈəːv/
【動詞】 【自動詞】
1(まっすぐな進路から急に)それる,はずれる,急に向きを変える.
用例
He [His car] swerved to miss the dog. その犬を避けようと彼はとっさに車の進路を変えた.
2[通例否定文で] 〔…から〕はずれたことをする 〔from〕.
用例
Nothing will make him swerve from his determination. どんなことをしても彼の決意をくつがえすことはできないだろう.
【他動詞】
1〈…を〉(…に)そらせる,はずれさせる,〈…の〉向きを変えさせる 〈副(句)〉.
用例
He swerved the car over to the side of the road. 彼は急に車を道端に寄せた.
2〈人に〉〔…から〕はずれたことをさせる 〔from〕.
【名詞】【可算名詞】
それ,はずれ; 曲がり,ゆがみ.


ところで捕まえたのは交通整理を国から任されているマニラ首都圏開発庁ではなく
マンダルーヨン市役所の職員。

この市役所の職員と言うのが非常に厄介な存在。
と言うのは彼らは市の財政を改善すべく違反者を捕まえているわけです。

マニラ首都圏開発庁から違反切符を取られた場合、運転免許書を取られる事はありません。
銀行に行って罰金を払えば良いだけ。

払わなければ免許の書き換えが出来ない仕組み。

しかし市の職員に違反切符を取られると免許書のコンピューターには繋がっていず、
彼らに免許書を取られてしまい、
罰金と引き換えに免許書を市役所に取りに行く仕組みなのです。

桜は急に車線を変更したわけではありません。
フィリピンの交通整理の人がスワーヴィングと言う時は
車線変更してはいけない場所で車線変更したことを指します。

車線変更してはいけないとか
左折禁止とか、右折禁止などの表示がわざと運転席から一番見えにくい場所に表示してある場合があります。
今回もそれ。
その場所には待ち構えたように交通整理のおじさん達が立っている。

故意に捕まえる目的でその標識を隠して立てるのです。

普段そこを通っている人は皆知っているが
初めて通る人は皆引っかかって捕まる仕組みです。

市の財政の助けにもなるし、
捕まえた人も1割だか貰えるので
何処の市もやってるんですが
マンダルーヨン市、パシッグ市、マカティ市は割と積極的にやってる気がします。

桜は家の運転手に違反切符と罰金を持たせて免許書を取りに行ってもらったんですが
なんと捕まった2日後の朝8時と書かれているのに
捕まえた人が桜の免許書を市役所に提出しないまま無断欠勤。

この国ではこんなのは日常茶飯事過ぎて怒るのも意味がないので
仕方なくその翌日の午後に出直して無事に免許書を取り返し一件落着でしたが、
うちの運転手が言うには
市役所の駐車場で車の整理をしてる市の職員が

「オレに賄賂くれたらその罰金を安くしてやる」

と話しを持ちかけてきたって。

うちの運転手はその人が賄賂を受け取って市に入るべきお金が彼の懐に渡るのは間違ってると取り合わなかったそうですが
もしこれが彼が自腹切って払う罰金だったら心揺れてたかもしれません。

運転手の多くはチケットを貰わないで賄賂だけで免許書を取られない様々な工夫もしてるようですが
私は彼らに賄賂を渡すくらいなら正当な罰金を払う方がマシ。

取りに行く手間とか本当に面倒だけど。

ちなみに罰金は2000ペソ(4000円近く)。
フィリピンの最低賃金が日当420ペソ(800円)なので約5日分の給料。

賄賂だとこれが10分の1くらいまで落とせることもあるらしいんです。
と言うのは彼らにはノルマがあるので
ノルマ達成までは違反チケットを切り、
その後は自分が本来貰える1割だかより貰えれば直接現金を持ち帰れて便利。

違反チケットだったら市役所が計算して自分の取り分をくれるのは何ヶ月も先の可能性もあるし。

桜が捕まった時、桜はタクシーの後ろを走る車の列の最後尾を走っていて
タクシーを先頭に6台全部捕まったって言ってました。

多くの車はここは捕まる場所だと知っていたので
その車線がガラガラだったんでしょうね。
他の車線が渋滞でも意味なくガラガラにしておき引っ掛ける目的なのです。

最後尾を走っていた桜は交通整理のおじさんに

「他の車も全部違反チケットを渡して下さいね。私はタクシーの後をついて走ってただけで、他の車も同じです。私が最後尾だったんですから、他の車がチケット切られないなら私も切られない筈です。」

と言い張って全部の車がチケットを貰うまで眺めていたそう。

ショー・ブリバードは私も4年ほど前に捕まった事がある嫌な思い出の通り。
この時は左折禁止の標識が店の屋根の軒下の見えない場所にあり捕まりました。
やはりマンダルーヨンの市の職員。

その通りなんて「どうしてここが左折禁止なの?」と疑問に思ってしまう通り。

普通のT字路ですが、私が細い道から2車線通行のちょっと広い通りに出ようとしても
車は1台も走ってなかったのです。
中央分離帯もない通りです。
ちょうど信号と信号の間でタイミングで車が途切れる場所。
もっとも車が走ってないから捕まえる人は道路の真ん中に普通に立ってても危なくなく捕まえやすいんでしょうね。

よくタガログ語で「コトン(kotong)」って言います。
現在進行形や動名詞にして「nangongotong(ナゴゴトン)」と言う場合が多いです。

ネットで調べると ask for bribe 賄賂を要求という意味だとありますが
人々が使ってるのを聞くと
違反チケットを貰っても実際には相手が捕まえる為に違反を作って捕まった場合にコトンって呼んでいる気がします。

そう言えば前にマニラ首都圏開発庁でアルバイトしてる知人がいて
ナンバープレートが外交官だったり、裁判官、国会議員、高級車に乗ってる人は捕まえないとその人は言ってました。


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<どうでもいい菜の花家の食卓>



定期的に食べたくなる海藻+ツナサラダ。
若い頃に喫茶店でよく食べた懐かしい味なのです。










豚ロースをどう調理するか迷ったあげくに作ったのは
バーベキューソース+マスタード+はちみつ+カマンベールチーズ+ハラペーニョ+ピーマン

不思議な味になりました。








それと絹さやとヤングコーン炒めで主人のお弁当。


最近マニラは涼しくて過ごしやすいです。12月が暑かったので反対ですね。