男の人って、女とは全然違う目で女性を見るようですね。
先日、ある記事を見て、唖然としました。
機内で倒れて心肺停止状態だった中年男性を、人工呼吸と心臓マッサージでなんとか助けようとした若い女性に対し、周りの中高年男性たちは、女性の周りを取り囲んで写真を撮ったりビデオを撮ったりしたというのです。
その上、「もっとちゃんとやらないと、助からないぞ」などと、罵声まで浴びせたとのこと。
その若い女性は、可哀そうに、男性恐怖症になってしまい、PTSDという心の病にかかってしまったそうです。
周りの中高年男性たちは、若い女性が中年男性に人工呼吸をしているという、その事に対して、性的興奮でも覚えたのでしょうか。
「萌え」たのでしょうか。
その女性は、一人の人間の命を助けるために、一生懸命だったのです。
それなのに、男性にとっては、その女性の行為が、性的興奮の対象でしかなかったのです。
同じように、オリンピックの競技を見ることに対しても、男性と女性の目線はまるで違います。
たとえば、テニスやバトミントンを見る男の目線は、選手のひらりと舞い上がるスカートから見えるパンツや太ももなのです。
体操やフィギアスケートなどは、まさしく「萌え」の対象でしかありません。
女性のレオタード姿や開脚された脚などに、性的興奮を覚えるのでしょう。
しかし、女性の目線は違います。
オリンピックの選手たちの一生懸命頑張っている姿、体操やスケート選手の芸術とも言えるような美に感動します。
男だから仕方がない、のかもしれません。
男と女はお互い宇宙人といえるほど、それぞれ違うのですから。
でも、男性諸君が一生懸命人を助けようとして頑張って人工呼吸をやってくれた女性に対する思いやりを持てないのなら、本当に男として情けないとしか言えないのではないでしょうか。
そして男が、女を一人の人間として見ることができず、性の対象物としか見ることができないとしたら、女を馬鹿にし、差別しているということになると思います。