うちのお姑さんの話です。
お姑さんは、話がくどくて聞いているとイライラしてくることが多かったのですが、嫁の私にも優しく思いやりのある人でした。
そのお姑さんも年のせいかひどい認知症になってしまい、家では暮らせないくらいになってしまったので、色々な施設やグループホームに申し込んでおりました。
しかし、なかなか空きが出ず、ずっと待ち続けることになりました。
とうとう、待つことが困難な状態になってしまい、あきらめて、ある高齢者住宅に決めようと思い、いよいよ契約しようという段階になって、一番希望していた施設から連絡があり、入所できるということになりました。
その施設は、建物も三年目と新しく、職員さんも本当に感じのいい方ばかりで、ここなら安心して姑を任せられると思っていました。
それで、家族で喜んだ次第ですが、本当に今回ばかりは不思議なこともあるものだと実感させられました。
もうちょっとで、あまり希望していない、妥協で決めたとしかいえない高齢者住宅に決まるところだったのです。
あまりの急な展開に、これは、本当に何か不思議な力が働いたとしか思えないのです。
それは、今までのお姑さんが積んできた良い行いが、こんな形で返ってきたとしか思えないのです。
運が良かった、と言いますが、この「運」にも、もしかしたら何かの法則が働いているのかもしれないと思わされました。