あるHPを読んでいて、突っ込みたくなったので書きます。
人徳のある人は、相手によって態度を変えたり、その時の気分や機嫌のいい悪いによって人への対応が変わるということがありません。
と、HPに書いてありましたが、それはおかしいと思いました。
相手によって自分の態度を変えるのは、おかしいでしょうか?
相手の方がどんな人なのかによって、自分の態度が変わるのは当然だと思います。
どんな人、つまり、相手がどのくらい人間性が高いか低いかによって、自分の態度も変わります。
人間性の低い人に対しては、身構えるのは当然だからです。
私が言いたいのは、相手の人間性が重要であり、相手の職業や地位は関係ありません。
相手の職業や地位によって、自分の態度を変える人は、人徳が低いと思います。
エゴよりも自己犠牲の精神がまさって、「人のためになるのであれば自分は不利益をこうむってもかまわない」という気持ちになれてこそ、「徳」が生まれると考えていいでしょう。
これも、ちょっとおかしいと思いました。
自分のことを大事にしないで、人のことを大事にするのが、正しいことでしょうか。
自分と同じくらい人も大事、というのが、私は正しいと思います。
まず自分を守り、そのうえで人も守る、ということです。
自己犠牲の精神は、世間からはとても褒めたたえられるようですが、私はなんだか素直に褒めることができません。
自分の命を犠牲にして他人を助けた場合、その人の親や子、配偶者はどれだけ悲しむでしょう。
世間からどんなに褒められようと、悲しみは消えないと思います。
自分の命を犠牲にして他人を助けても、親や子、配偶者を不幸にするのは、人徳のある人のすることでしょうか。
教科書に書いてあっても、偉い人が書いたものでも、何事も、自分の頭で考え、自分なりの考えを持つことが大切だと思います。