ナオスミンの雑記

2009年9月14日より、四年半使用し続けた、グリチルリチン酸配合のATPリピットゲルを中止。リバウンド体験中。

母の思い出

2019年09月20日 11時21分20秒 | Weblog
私の母はもうかなりの歳になっている。
その母との思い出が、突然脳裏に浮かぶ事がある。

母と遊んだ記憶はない。
いつも母は忙しく、子供になどかまけていられなかったのだろう。
父はよく遊んでくれたが。
母は、ある時から働き出した。
私が10歳の頃からだったと思う。
働いて帰って来てから、よく畑仕事に行った。
だからいつも夕食は8時頃だった。
食べ盛りの私はお腹が空いて、おにぎりや油せんべいなどを食べていた。
私たち姉妹は、母の帰りを心待ちにしていた。
だけど、帰ってきた母の顔はいつも不機嫌だった。
イライラして、よく怒られた。
母の笑顔は、いつもよそ様に向けられていた。
よそ様の前では、母は愛想よくよく笑った。
だけど、子供の前ではいつも臭い顔をしていた。
ある日、小学生の私は、母の実家に行き、怪我をした。
私は痛くて泣いた。
しかし、母は私を気遣ったり慰めたりせず、私が悪いからだと怒った。
泣くな!と逆に叱られた。
私は物心ついてから、母にハグされた記憶が全くない。
可愛がられた記憶もない。
私は小学生に入ってから、習い物を3つもやっていた。
ある日、習い物が終わって帰ろうとしたら、外は真っ暗だった。
家は近かったが、誰もいない道を、私は走って帰っていた。
怖かった。
そんなある日、玄関の前に母が立って、私の帰りを待ってくれていた。
いつも不機嫌な母だが、子供の心配はしてくれていたのだ。
母は、そういう人だった。