奈良散策 第199弾
8月29日の午前中に家族と一緒にハス畑の様子を見に行きました。


行く途中で見た草で、田んぼに生えていました。外来種のホソバヒメミソハギのようです。


ハギの仲間です。「図説植物検索ハンドブック」によると、花序が基部の3出葉より長いのは、ヤマハギ、ツクシハギ、ニシキハギ、ミヤギノハギになっています。後は萼を見ないと分かりません。でも、葉の形がヤマハギに似ている感じです。これかな。


これは空き家(?)の民家の庭に生えていました。たぶん、ヘチマ。

そして、ハス畑に着きました。花はすっかりなくなっています。

探したらやっとつぼみを見つけました。

後はこんな感じの花後です。


このレンコンの一部みたいなものは何と呼ぶのだろうと思って、「野に咲く花」を見てみると、花の中にあるときは花床といって、穴の部分に雌蕊が入っていたようです。花が散ると、これが果床になって穴の中に1個ずつ痩果ができるようです。

ハス畑にいたアオモンイトトンボ。


ナンキンハゼにいっぱい実がなっていました。


ヒャクニチソウにはアゲハが来ていました。



線路脇のフウセンカズラの実はもう枯れたような色になっていました。

一つ取って家で開けてみると、こんなハート形の模様のある種が入っていました。

タチバナには実ができています。

イネにショウリョウバッタが止まっていました。

こんな長細いのもワレモコウなのかなぁ。

私の好きな湿地の横の空き地に咲いていたマメ科植物です。



花を拡大して撮ってみました。

似た種でノアズキは葉裏に赤茶色の腺点が分布するのですが、これはまったくありません。それで、ヤブツルアズキだろうと思っています。
雑談)2,3日前からハムシの検索で悩んでいます。外観と体長はハムシ亜科のヤナギルリハムシによく似ているのですが、検索上ではいくつか疑問点が出てきて困っていました。それで、今日は奈良県立図書情報館で「日本産ハムシ類幼虫・成虫分類図説」の一部をコピーしてきました。その結果、やはりいくつか問題点があることが分かりました。①亜科の検索では、「跗節第3節は先端部では弱く2裂するか、まったく2裂しない」というところが、調べている個体は深く2裂しています。これが違うと、サルハムシ亜科になるのですが、該当する種はありません。②ハムシ亜科の属への検索では、ヤナギルリハムシ属 Plagioderaになるためには「前肢基節窩は後方に開く」を選ばなければならないのですが、見る限り、基節窩は後方で閉じています。さらに、③「中胸腹板は基節の間室では前胸腹板より短い」を選ばなければいけないのですが、逆に中胸腹板の方が前胸腹板よりは長くなっています。ほかには該当する種が見つからないので、たぶん、ヤナギルリハムシだろうと思うのですが、どうして違うのだろう。