奈良散策 第207弾
しばらく天気が悪くて散歩を控えていました。やっと晴れたので、9月5日朝の散歩に出かけました。この日はヒレタボトウとヤブツルアズキをしっかり撮ろうと思って、マクロレンズを取り付けた一眼レフを持っていきました。

イネの穂がだいぶ実ってきました。変化を記録しておこうと思って、毎回、撮っています。


これはマルバアメリカアサガオ。

それからショウジョウトンボ。

そして、ヒレタゴボウがありました。今頃、ともかくいっぱい咲いています。最初、チョウジタデだと思ったのですが、その後、調べて帰化植物のヒレタゴボウだろうということになりました。今日はその違いをしっかり撮っておこうと思いました。


最初は花です。「図説植物検索ハンドブック」によると、チョウジタデの花は小さく径8mm以下、ヒレタゴボウは大きく径12mmとのこと。測らなかったのですが、かなり大きいことは確かです。


次は長田武正氏の「日本帰化植物図鑑」に載っているのですが、ヒレタゴボウは雄蕊が8本、チョウジタデは4本とのことです。この写真ではどうやら8本のようです。




同じ本に、ヒレタゴボウは「葉の基部が稜に沿って下方に流れて低いヒレとなる。」という部分の写真です。確かにヒレがあります。これが名前の由来でしょうね。


そして、これが萼です。萼はヒレタゴボウは披針形、チョウジタデは三角形。披針形みたいですね。


そして、これが花後の果実の部分です。たぶん、ヒレタゴボウで間違いないでしょう。

これはボタンヅル。


白と赤、それにその中間の色のオシロイバナの花が咲いていました。

柿の実が色づいていましたが、もう鳥に食べられていました。



今度はヤブツルアズキだろうと思っている花です。


ノアズキと似ているのですが、「図説植物検索ハンドブック」によると、識別の決め手は葉裏に赤褐色の腺点がないこと、それに葉が2~3裂することなどです。この写真を見ると、確かに腺点はありません。また、葉は3裂しています。ということで、ヤブツルアズキで間違いないのではと思います。


これはアオモンイトトンボの♀。


最後はマンションにいたキンイロアブの♀。早川博文氏の「日本産アブ科雌成虫の分類(1)」によると、♀の額にある中額瘤と下額瘤の形状と両者がつながるかというのが識別点になっていますが、キンイロアブについては載っていなかったので調べられませんでした。