水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

だいきほの圧倒的歌唱力と、ワイルドホーン氏の壮大な楽曲に騙されているのかもしれない

2017-12-12 | 雪組
初見の後、そう思いました。今も若干そんな気がします

ワイルドホーン氏の曲が、どの曲もホントに素晴らしくて(そしてどの曲も難しそう~
そしてそれの歌い手が最高なんだものそりゃ、説得力ハンパないわ
だいもん(望海風斗)が登場の時に歌う「ひかりふる路」とか、歌詞も素敵で泣きそうになります

雪組公演「ひかりふる路」

3回目、マイ楽行ってきました


初見の時にも書きましたが、セットもお衣装もこだわって良く考えられていて、いっくん(生田大和)の熱がスゴイ
人の使い方とか、舞台機構の使い方とか、ほんと好きだわ

脚本もかなりよく出来ている方だと思います。
でもやっぱり、いっくんの悪い所が出てたかな~詰め込み過ぎなんですよね。
1本物にすべきだったのかもしれません。
めまぐるしく場面やストーリーが流れていくので、初見の時は登場人物の気持ちに追いつけなかった。
(超寝不足だったせいもありますが

ロベ様が理想を実現するために、恐怖政治に走ってしまうのが特に。そこが一番肝心なところなのに
それは今でも残ってしまいますね、どうしても
なんでそこまで極端な方向に振り切れてしまうの?と。

でも今は、少しわかったような気がします。
まず、ロベ様はピュアすぎた。そして若くて頑固で潔癖だった
小さな子どもが、融通が利かないみたいに。
だからジョルジュに「現実の前に、理想は無力だ」と言われて、親友だっただけに、ショックだったんだろうな、と。

そして大きく動いた時代の中心で巻き込まれた人が、何もかも見通せたわけがないし、
思い通りに動かせるわけがない。それが歴史だもの。
数百年後の私たちは、その後何が起きてどうなったかを知っているし、だからどうすべきだったかわかってるけれど、
神ならぬ身の当時の人に、分かれって言っても無理ですよね
そりゃパニックにもなるし、途方にも暮れるわ
結局ロベ様は盛大に間違ってしまったわけで。それも取り返しのつかない方向に

初めて見た時、自分の間違いを悟ったあとの身の処し方が、まるでドン・ジュアンだな、と思いました
いっくん、ちょっとワン・パターン過ぎない?とも思いました
でも全然別の人間だし、全く違う過程を通ってたどり着いた、結果なんだなぁと今は思えます。


だいもんの歌もトリハダものの凄さですが、真彩ちゃん(真彩希帆)の歌もスゴイです
最初からその完成度は素晴らしかったですが、更にパワーアップしてます
やだな~これだから天性の歌ウマコンビはホント凡人には付いていけないわ

公演の初めのころは、お芝居が一本調子な感じがしてたんですが、すごく良くなってると思います。
緩急の付け方とか、間の取り方とか。
それは歌でも同じです。芝居心がしてるので、歌から伝わることがより大きくなってます
ちょっと余裕が出てきたのかなお芝居の時の表情が自然に豊かになっきてます。堅さがとれてきたのかも。
お化粧も上手くなってきたみたいだし
超シリアスで、笑顔のシーンは、ほとんど無いので、真彩ちゃんの可愛さが活かされなくて勿体ない、と思ってたんですが


公演も楽間近になって、ますます熱く濃くなってます
はっちさん(夏美よう)のタレーランとか、貫禄さすがです

翔くん(彩凪翔)のロラン夫人は益々艶やかで美しく女王のような存在感が素敵
翔くんのお芝居、すごい好きだわ~
昔は下手くそで、びびったのにな(いつの話だよ

そして今回は、みっくん(真那春人)が珍しい役を貰ってます。
ちょいゲスで、でも小心者の議員の役。
子役や、いい人を振られがちだったけど、役の幅をドンドン広げていますねぇ。面白いです
いっくん有難う~
コメント
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