水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

駄作にもいろいろあるよね

2017-12-30 | 宝塚
昨夜、娘と“(宝塚の)駄作”について話してたんですが(年末に何話てんだ

ここ数年間は、駄作率が低いよね、って結論になりました


今年話題を振りまいた「邪馬台国の風」。まぁ駄作といえば駄作なんだけど、あのくらいの出来の作品って
昔はわりと多かった印象でつまり、かつてのザ・タカラヅカクオリティな作品って感じ
ビジュアルはまあいいとして、ツッコミどころは多いは、キャラの書き込みは薄いは、ストーリーは雑だし、
舞台機構は「あるものは使えよ!」って言いたくなるしで…結構ヒドイな
でも見終わって、イヤな気持ちは残らないので、私的にはOKなんですよね。組担だったら、キツイかもしれないけど


そして私的に「邪馬台~」より、キツかったのが「キャプテン・ネモ」で
先日のタカスペで咲ちゃんが(彩風咲奈)が「マトカ~、マトカ~」って歌ってるのを見て吹きそうになりました
ごめんね、咲ちゃん。咲ちゃんのせいじゃないんだけどさ~

ストーリーに無理がありすぎるしわけのわからんエピソードや、この人いる?な人が妙に大きな扱いだったりと、色々と
そもそも、あの特攻礼賛的終わり方が受け付けない

だって今の日本人って、普段個人個人バラバラの方向を見てるようでいて、
ちょっとしたことで、一斉に同じ方向を向いちゃうところがあるのでね
「マトカ~、マトカ~」を刷り込んじゃったら、危険でしょ
まあインパクトは「邪馬台~」よりあったけど


今年駄作と言えるのは、この二作ですが、史上最低の駄作は何って話になり。

私はいつも書いてますが「仮面の男」推し

娘的には、あれは音楽は良かったので、まだマシだそう(前贔屓の主演だしね

娘の推しは「ソルフェリーノの夜明け」
ああ、確かにあれも酷かったよね~密かに「ポポリーノの夜明け」って呼んでるやつです
みっくん(真那春人)好きな人は、一度見てみて下さいね

ストーリーがスッカスカで初日開けてすぐに観ましたが、「こんなスカスカの話、どうするのよ!」
って青くなった記憶があります(劇団の中の人でも無いのにね
そもそもヨーロッパの話なのに、どこの沖縄戦の話だよ!って言いたくなるくらい、出てくる人の考え方が日本人
G氏は戦争経験者なのに、そこから一体何を学んだの?ってくらいヒドイ話だったな~

それをまた、赤十字の話だからって、天皇皇后両陛下がご覧になりましてね
正直ヅカオタ的に、顔から火が出そうでしたわ
せめてショーも観てほしかったなぁ~、と思います(お芝居だけで、帰られた
ショーは稲葉くんのデビュー作で素晴らしい出来だったのに

それでも水(夏希)さん以下、雪組生が熱く頑張って、大劇場後半には、それなりに見られる感動作になってましたね
多分あの作品から、第二次大戦を連想して、気分が悪くなった私は少数派だったかも

当時娘も雪担ですから、結構な回数観たんじゃないでしょうか。
だから余計“駄作”イメージが強いのかも
娘に言わせれば、音楽が酷かったそうです曲が極端に少なくて、その上ボキャ貧、しかもウザイくらいに繰り返し流れるのがね
歌い方を変えたりして、確かに大変だったと思いますね

余談ですが、戦場の話なので、スッゴイ地味で小汚い舞台で、そのためかプロローグがこれ以上ないくらい、
清らかで華やかで長かったです
そのプロローグに、かなとくん(月城かなと)以下95期生が花の精で、大きな白い花のセットの中にいますから、
探してみて下さいね


思えばG氏の作品は、ストーリーがぶっ壊れてるのが多くて
私のもう一つの、推し作品「ベルサイユのばら」通称“呪いのドングリ編”とか、もはやベルばらじゃない
池田先生寛容過ぎ、って思います

オールドファンに言わせれば、盛り上がって終わるのが、G氏のいい所なんだそうですが。
若い演出家の作品って、頭でっかちで、どこが盛り上がるところかわからん、みたいな作品が多いってことでしょう
それは確かにそういうところもあるでしょうが
でも時代は変わります。
いい加減引退して頂きたいと思ってるのは、私だけではないと思いますが
コメント
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