阪急とは接点の無かった弁護士さん複数を中心に、劇団スタッフが関わらない形で
調査チームを立ち上げたというところは良かったです。
ご遺族の意向が入ってるのかもしれませんね。何よりもご家族の納得がいく調査をしてほしいです。
結果をすべて公表しなくてもいいとは思いますが、劇団の中では再発防止のためにも問題点を共有してほしいです。
これ以前の96期事件、演出家によるセクハラ・パワハラ事件、今年はじめに出たいじめ事件と、
雑な対応で済まして蓋をしてきたツケが、最悪の形で返ってきた気がします。
今度こそきちんと向き合い、非があれば訂正して謝罪すること。
何が何でも一度発表したことに固執して押し通し、体裁を繕うのはもうやめにして下さい。
歴史があるだけに体質が古く、伝統の一言で続いてきた不合理な慣習に手を入れることも、今ならできるはずです。
景気が後退し、これからますます進む少子化の時代に、変われなければ宝塚は衰退に向かうのでは。
タカラジェンヌは本来一般人とは比べ物にならないくらいメンタルが強いです。
厳しい受験をくぐり抜け、音校に入学後も入団してからも日々研鑽に励み、競争にさらされる世界。
くじけそうになったり折れそうになったり、それでも続けられるのは宝塚が好きだから、応援してくれる人がいるから。
そして何よりOG含め、組や年代を越え、縦にも横にも広がる強固な絆があるからでは。
同期や上級生、下級生によらず、必ず誰かが声をかけ、支え励ましてくれる人がいるからでは。
コロナが始まって3年と9か月、何度も公演が長期間中止になり、家族や友人と会うこともままならず、
ファンとのイベントも出来ない日々が続きました。
お稽古をしたり公演を続行するために、一般人より遥かに厳しい行動制限があったと思います。
今もコロナが完全に終わったわけでは無いので、制限がすべて解除されたわけでは無いのでは。
ファンも辛かったですがそれ以上に中の人たちは辛かったと思います。
さすがのタカラジェンヌもかなりメンタルにきていたのではないでしょうか。
その間に外の世界で活躍する何人もの芸能関係の人が、自ら死を選び世間を震撼させました。
宝塚がなんとか乗り越えられたのは、中の人たちに濃厚なつながりがあったからではと思っています。
それだけに今回のような事件が起きると、逆に深いキズが組内にとどまらず、
劇団全体に広がって動揺が収まらないのだと思います。
外の世界では公演ごとにカンパニーに参加する人が変わりますからね。
96期事件の時もバッシングが酷かったですがあの時は100周年前で、宝塚の人気は底でしたし、
ネットはありましたが、今ほどSNSが広く普及していたとは言えない時代でしたし、コロナも存在してないですから。
劇団には、時代も人も状況も変わっているし、これからも変わるということを念頭に置いて、
生徒任せにしない対応をお願いしたいです。