こんなタイトルを見たらだれでも「え、植物園なのに秘密の場所?」と思われるかもしれません。
ところが園内マップを後から見たらちゃんと載っていました。
ということで、今回ご紹介する場所は「あくまで、うっかり者のなつみかんにとっては」という断り付きでご覧ください。
さて昨日の投稿から少し時間を巻き戻し、ラクウショウの林の横の道を通った突き当り付近に立ってみます。
そこにはオオカナメモチと思われるカナメモチより葉の大きな木があります。
芽も赤いので、その写真を撮っていると、その横に登っていく道があるのに気づきました。
てっきりスタッフ用の道かと思っていたのですが、見たらだれでも登れそうです。
あまり深く考えず登ってみることにしました。
両側はアカマツと照葉樹の雑木林のようになっており、今はカナメモチの赤い実が目立っています。
なんとなく雑然とした写真と思われませんか?
そうなんです、隣にあるアカマツの葉が落ちて引っかかり、こんな風情に・・・
下の写真の右奥に見えているのがアカマツ。
樹皮が綺麗に赤い、元気な木です。
さらに進むと、な、なんと色々なツバキが植えられたエリアに出たではありませんか。
この時咲いていたのは、昭和侘助(初雁)という上品な淡いピンクの椿と・・・
雛侘助と書かれたこの濃いピンクの二種類だけでした。
ちょっとだけ侘助の解説をば・・・
侘助の特徴は、半開きの小ぶりの花、そして雄蕊が退化して花粉が出ないこと。
確かに花の中をみてみると、そんな感じですね~
当たり前ですが、実はできません。
他のツバキの蕾はまだカチカチ。咲くのはもっと春になってからなのでしょうね。
近くには、モチツツジの返り咲きが沢山。
厳寒の日が続いても、モチツツジは気にせず咲いているようでした。
少し前まで暖冬に返り咲いていた草木の中には、蕾のまま開かなくなったものも多数ありました。
その点、モチツツジはど根性ですね。
(この日も日差しはありましたが、とても寒かったです)
さらに進むと、右手に謎の建造物発見!
中央部分に階段があったので登ってみました。
手すりのところから見下ろすと・・・
おーーーっ!
なんと、花と水のタペストリーのてっぺんでした。
ここに展望台があったのですね!!
左右を見てみるとこんな感じです。
いや~私は1996年の開業以来25年間、なにを見ていたのでしょうか。
新たな発見にちょっとテンションが上がりました。
さらに先に道が伸びていて、下っていくとモミジゾーンの端っこに下りられるようでした。
そういえば以前シャガが沢山咲いている場所の横に登り道があったことを思い出しました。
台風の後など長い間通行止めになっていたこともあり、一般入園者が行く場所じゃないと勝手に思い込んでいました。
今回はあまり時間もないので先まで行くのはやめてUターン。
まだ褐色になった葉が残るコナラをみたり
ぶらぶら風にそよぐ、ソヨゴを見たりしながら戻りました。
小鳥の声は沢山しましたが、なかなか姿を見せてくれません。
枝かぶりですが、何とかヤマガラだけ見ることができました。。
最初にも書きましたが、この場所は植物園マップに「見晴台」としてちゃんと載っていました(汗)
その名の通り見晴らしもいいので、季節がよくなったらまた上ってみますね~
さて、今回の宇治市植物公園の特集はこれですべて終了です。
来月にもまた行く予定なので、その様子はまたのお楽しみに!
【撮影:2022/1/10 宇治市植物公園】