六甲高山植物園は大まかに湿生植物区、樹林区、ロックガーデンの3地区があります。
今日はその中の樹林区の木々と草花をご紹介しますね~
ショップ・アルピコラの横を通ったところで、観察会の集団に出会いました。
講師の職員さんが熱心に説明されていたのがこちらの花です。
シックな釣鐘状の花は、ハンショウヅル(キンポウゲ科センニンソウ属)。
一度だけ自生の花を見たことがありましたが、翌年行った時には見られませんでした。
絶滅危惧種に指定している自治体もあるようです。
続いて見たのがこちらの花。
ハクサンハタザオ(アブラナ科ヤマハタザオ属)です。
春にわんさか咲いていたスズシロソウにそっくりな花。それもそのはず、同じ属でした。
林床に咲いていたこちらの花は・・・
ヒメシャガ(アヤメ科アヤメ属)です。
シャガは中国原産ですが今や日本中あらゆるところに群生。
それに比べて日本特産のヒメシャガの自生は少なく、心配な状況のようです。
少し広い場所に出ました。
ここにはとても大きなナツツバキの木があり、ハンモックガーデンがこちらに移動していました。
中央の大きな木がナツツバキです。
こちらにはコーヒーショップが出ており、私たちもコーヒーでほっと一息。
横のベンチの真ん中に何やら植物がにょきっと生えています。
オオナルコユリの花が咲いていました。
こちらの大きな木はカエデです。
休んでばかりでは前に進みませんね。
続いて、林床で見た花がこちら。
シライトソウ(シュロソウ科シライトソウ属)です。
その名の通り、白い糸のような花被片が花茎から直角に伸びています。
場所を移動します。
この時期咲いているかもしれないと、少しだけ山のようになった場所に向かいました。
やった!正解です!
こちら、オオバオオヤマレンゲです。
朝鮮半島から中国北東部に自生するモクレン科モクレン属です。
純白の花と良い香りから、中国では天女花と呼ばれるそう。
なお、日本に自生するのはオオヤマレンゲで、奈良県大峰山の群生地が有名です。
蕾が卵みたい、花が明かりのようで素敵です。
どんどん行きます。
前にハンモックガーデンのあった場所、ここには大きなブナの木があります。
綺麗な青空でした。左の木はカエデですが、大きいですよね。
カエデの実
私の大好きな木がもう一つ。
ハートの葉の行列だ~
カツラ(カツラ科カツラ属)ですね。
水際に自生することが多く、「カツラの谷」などという名前をよく見かけます。
ここから東入り口方面に移動。
この辺りは樹林・高原両方の植物が見られます。
フタリシズカが咲いていました。
こちら林床に似合いますね~
こちらの花、前にも見たことがありますが、名前を忘れてしまいました。
鯖が付いたような・・・
そうそう、オサバグサ(ケシ科オサバグサ属)です。
でも、お鯖草ではなく、筬葉草でした。
葉がシダの葉みたいで、機織りの筬(おさ)に似てるからなんだそうです。
機織り機が普通にあったときに名付けられたのでしょうね。
でも葉の写真、撮り忘れました・・・
こちらの大きな木。
巨大な樹冠。
これだけでは全く分かりませんが、実はこの木、トチノキなんです。
ズームで見ると、花が落ちた後の穂が沢山見えます。
その下の辺りにこんな花。
ムラサキセンダイハギ(マメ科ムラサキセンダイハギ属)です。
北米原産のこの花がなぜここにあるのか全くの謎ですが、他に湿生植物区にも咲いていました。
植えている?生えている?
そしてこちらも謎。
GL先生に聞いても、リクニス属と言われるだけで、ぴったりの花が出てきません。
どうみても園芸種っぽいです。
あ、チョウ!
コチャバネセセリでしょうか。目が大きくて可愛いです~
最後はこちらです。
ロックガーデンの外れ、木々のあるあたりに咲いていました。
図鑑やほかの方のブログで見ていたのですぐに分かりました。
小さい小さいウツギの花。
コゴメウツギ(バラ科スグリウツ)です。
他のウツギは大体アジサイ科かスイカズラ科なのに、こちらはバラ科。
紛らわしいので、気軽に「ウツギ」って付けないでほしいです(笑)
ふぅ。ちょっと樹林じゃない花もありましたが、何とか全部載せ終わりました。
明日はロックガーデンです!
【撮影:2024/6/1 六甲高山植物園】