先日所用で京都府南部に位置する木津川市に出かけました。
少し時間があったので、木津駅近くの「木津城址公園」まで行ってみることに。
お馴染み当尾も木津川市ですが、自分の車で行くので、木津駅で降りるのは初めてです。
秋晴れの気持ちのいい日でした。
駅前には田んぼが広がり、稲穂が首を垂れていました。
左奥に見える小高い丘が目指す城址公園です。
田んぼの中の道を進み振り返ると今下りた木津駅の洒落た駅舎が見えます。
(左上の建物です)
例によって田んぼに目を落として生えている植物を観察。
すぐにイボクサを発見しました。
それどころか、京都では絶滅危惧のオギノツメも普通に咲いています。
特徴ある艶のある葉は・・・間違いありません。
コナギです!たった一輪ですが、綻びかけた蕾を見つけました。
タイミングが遅かったようで、花が終わってほとんどが実になっているようでした。
それにしても、イネの間に多くの草が生えています。
どれも昔ながらの「田んぼの雑草」ばかり。
駆除されてなくなっている場所が多い中、こちらでは自然農法をされているのでしょうか。
ちょっと嬉しくなりました。
溝の中にも・・・
こちらもイボクサでした。
こういう様子を見ると、昔は増えすぎて除草されたというのも分かりました。
元来は増える草なのですね。
もちろん、最近はやりのヒレタゴボウや、アメリカセンダングサなども。
キチョウが吸蜜中。
それにしても、かなり城址公園に近づいているはずなのに、柵に囲まれてはいる場所がありません。
正式ルートは広い車道沿いに入口があるようですが、田んぼに惹かれて反対側に来てしまったようです。
そこに現れたのが、無数の古い小さい墓石。
横には、優しそうな石のお地蔵様。
後で調べてみたら、昭和初期に旧木津市街にあった古い惣墓を一か所に移したそうです。
お墓を抜けて行くのはちょっと気が進みませんでしたが、今更戻るのも大変。
古いお墓はここだけで、後は明るい公園墓地になっていたので、通り抜けさせていただきました。
(お墓の中にも、由緒ある石仏が色々あったようなのですが、気づきませんでした)
この付近で見つけた植物です。
ガマズミでしょうか。
大きなカエデ
少しピンク色がかった白いヒガンバナが沢山。
ようやく抜けたところがちょうど城址公園の入り口になっていました。
それほど間違っていたわけではなさそうです。
さあ、行きましょう!
すごい山道っぽく見えますが、ものの5分も歩かないうちに頂上に着きました。
ここが城跡です!
・・・よく分かりませんね。切り株がぽこぽこ出ている広場のような場所。
ここにお城が建っていたのでしょうか。
説明板があったので、見てみました。→
一部抜粋しますね。
「この城跡は、15世紀半ばにおこった応仁の乱によって、室町幕府の守護大名らの覇権争いが
激化する中、地元農民や在地土豪が生活を守るため、近くで合戦がはじまると、周囲の高台や
丘陵上に設けた砦や城館に立てこもりました。」
とあり、ここもそのような場所だったようです。
中央の曲輪部分のみ建物はありませんが、当時の状態が維持されているそうです。
回りが少し盛り上がっているのが土塁でしょうか。
空堀や城壁などもあったようですが、分かりませんでした。
今度行く機会があれば、もうちょっとしっかりと観察したいと思います。
景色が綺麗でした。
落ちていた秋の恵みの栗。
思い付きで行ってしまうことが多く、後で「見逃した~」と後悔すること多々。
でもこういうのも楽しいです。
【撮影:2024/10上旬 京都府木津川市】
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当尾って何???って私です。
すぐに検索^^;
なるほどぉ~「石仏の里」なんですね
昭和初期に旧木津市街にあった古い惣墓を一か所に移した優しそうな石のお地蔵様
優しい顔をしていますね。昔の人たちは、
こうして気持ちを和らげていたんでしょうね。
小高いところからの景色、お城から、お殿様も
見ていたんだと、お殿様気分で見せていただきました^^
此方はとっくに稲刈りが終り、新米が高止まりで販売されて居ます。
イボクサ・オギノツメ・コナギ等・・・
見た事も在りません。
自然農法をしておられるとすれば、ご苦労が多いでしょうネ。
ピンク(?)のヒガンバナ・珍しい!
矢張り何処のお城も周囲が見渡せる場所に築城されて居ますよネ。
諏訪湖の州に築城されて居る浮き城・高島城は、こことは別に
山側に山城(出城)が在り、甲州が一望できる場所に城址が残されて居ます。
山城からは、丁度、こんな風景が広がって居ますヨ。
田んぼが広がって、その周りに様々な草花が咲いていて、いいところですね。
今回は電車で行かれたにも拘わらず、かなり散歩されたようです。
さすが、なつみかんさんですね。
ガマズミですが、私の印象では花も果実も葉の上側にあるように思っていました。
葉が枯れ落ちたので、枝先からぶら下がっているようですね。
葉の形からはガマズミのようですね。
ところで、最近JR西日本の「そうだ、京都行こう」のCMで、宇治市内がよく映ります。
京都市内が混雑しているので、京都から宇治にシフトしたのかと思いました。
それとも大河ドラマの関係でしょうかね。
今、出張中です。
お返事は明日の帰宅後にさせていただきますので、今少しお待ちくださいませ。
それにしても、出かけると食べすぎるので、太ってしまいました。
>おはようございます^^... への返信
こんばんは~
お返事遅くなりました。
木津駅というのは、JR奈良線と学研都市線が入っている、結構な要所なのですが、見ての通りのんびりしたところです。
でもここはけいはんな学研都市の一角をなし、住宅地の他、研究施設などもあるそうです。
石仏は惹かれるものがありますね。
びっしりと並んだ惣墓もなかなかに印象深いものでした。
応仁の乱のときに、逃げ込んだ場所というのがこうやって残っているのですね。
今回初めて実際に行って、感じることができました!
>田園風景... への返信
こんばんは~
稲穂が垂れていましたが、まだ完全に黄金色になったわけではなく、緑も残っていました。
今はもう稲刈りが終わっていると思います。
昔の「水田の雑草」が残っているということは、自然農法なのかなと思った次第です。
そういえば、ここではありませんが、以前母が入所していた施設の前の田んぼではカルガモ農法をしていましたよ。
高島城の出城もこんな感じの高台なのですね。
見渡せる場所がいいのは分かりますが、周りを取り囲まれたら、二進も三進も行かないのではないかと思ってしまいました。
>こんばんは... への返信
こんばんは~
電車で行くのはちょっと面倒ですが、歩いて回るので色々なものに気づくことができます。
田んぼの周りは、色々な植物や生き物が見られるので、歩くのが好きです。
今回はちょっと暑かったですけど。
ガマズミ、私の印象も同じです。
なので、最初は違う実かと思ったのですが、葉がガマズミだったので・・・
「そうだ、京都行こう」のポスターですが、新幹線の駅のコンコースに沢山貼られていました。
確かに、ライトアップされた平等院でしたね。
宇治はまだそれほど人が来ないので、穴場ということなのかもしれませんね。