なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

蓮に魅せられて~黄檗山萬福寺編

2019-07-16 05:27:27 | 植物

京都府立植物園ですっかりハスの魅力に取りつかれてしまったなつみかん・・・
そうだ、地元にハスの名所があったはず・・・
三連休最終日、幸い雨はふらない予報。
早速、早起きして、宇治のハスで有名なお寺に行くことにしました。

ハスで有名なお寺は三室戸寺ですが、こちらに行く前に前から気になっていた萬福寺に行くことにしました。
確か、山門をくぐってすぐに蓮池があったはず・・・



おっと、先走ってしまいました。
まず総門をくぐらなくては・・・
萬福寺は黄檗宗大本山、中国の高名な僧の隠元が江戸幕府に招かれて1661年に開創したお寺で、今も中国色を強く残しています。
その様子もところどころでご紹介しながら、ハスを見ていくことにしましょう。

 

ちょうど盂蘭盆の中元法要が行われている期間でした。
総門をくぐると右手に放生池。



満開の時期は過ぎていましたが、まだところどころで赤い綺麗なハスをみることができました。



さて、三門(左)をくぐると左手にずらっと蓮鉢が並んでいます(右)。

 

6月下旬に綺麗に咲いていたそうですが、今はぽつぽつ・・・
でもその中にお菓子発見!
なんだか中国風の蓮のお菓子に見えるハス・・・



かわいいピンクのお椀のようなハスも。



先に進むと布袋様がいらっしゃる天王殿に突き当たります。さらにその前の回廊を進むと、右手下にまたハス鉢と池を発見!



何も咲いていないように見えますが、綺麗な花も残っていました。
開きかけの蕾。チューリップのよう。



白い土塀をバックに白い花・・・花弁の先のピンクがキュートです。



池にはヒツジクサが満開!上品な日本のスイレンです。



本堂にあたる大雄宝殿。お盆の法要の受付をしていましたが、中国語が飛び交っていました・・・



さて、お堂とお堂をつなぐ回廊には灯篭が整然と下がっています。

 

この中を歩いていくと、左手にまたもや蓮池を発見しました。



やった!私の好きな白いハス・・・と思ったのですが、少し時期が遅かったようです。
一輪だけ蕾を・・・



ぐるっと回って開山堂です。卍模様の手すりが中国風。
ここにも蓮鉢が沢山。で、ここを出た右手が三門となります。



お寺についての説明は詳しくはネットなどで見てくださいね。
最後にハスではないのですが、蓮池の前のムクノキです。

        



            

最近あまり木を見ていない気がしたので、ちょっとオマケでした(笑)

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朝起きは三文の徳~京都府立植物園2019年7月 (1)

2019-07-15 05:42:20 | 植物

在庫も尽きたところで、今にも空が泣き出しそうな天気の中、京都府立植物園に行ってきました。
開園の9時少し過ぎに着いたのですが、ふと気づくと地下鉄北山駅の改札を出たあたりから、立派なカメラの紳士(なぜか今回男性が多かった)が沢山・・・
これは何かある!急ぎ門をくぐります。 それは・・・

ハスでした~^^/

よく考えたら、夏、朝ときたら、ハスでしょう・・・
(わが宇治市植物公園でも7/20、21と早朝鑑蓮会をやっているくらいですしね)
というわけで、大好きな白い蓮が沢山咲く、半木神社前の蓮池に急ぎ向かいました。
やった!満開!



赤いハスもいいのですが、私は白いハスが好き。
曇り空なので白い色がちゃんと出ないのが残念ですが・・・
(といいつつ、晴れていたら明るすぎて撮れないと言い訳・・^^;)
よく見ると、花弁の先だけがピンクのハスも。
うっとり~



開きかけもいい感じです。





池の全景です。すでにシャワーヘッドのような花托だけになった花も沢山ありました。
でも蕾もまだまだあったので、しばらくは楽しめそうです。



池の手前にはイロハモミジの木。いい感じにモミジ越しにハスが見えたので撮ろうと思ったのですが・・・



結局、イロハモミジの翼果の写真になってしまいました(笑)
後ろの白い明りのように見えるのがハスです。

赤いハスも見たくなりました。赤いハスといえば、四季彩の丘か、アジサイ園の蓮池。
とりあえず四季彩の方に向かいます。



残念、咲き終わりと蕾ばっかり。
かろうじて、ぱかっと開いた淡いピンクのハスを見ることができました。



これはこれで花の造りがよくわかります。
ということでここでハスのお勉強を少し・・・

ハスはハス科ハス属。
その名前は、花托がハチの巣のように見えることから、古来ハチスと呼ばれ、それがハスになったもの。
茎に穴が開いており、ご存じレンコンはその根茎(根ではなくて地下にある茎ですね)。
前に私が三室戸寺でいただいたハス酒は、ハスの葉に注いだお酒を、茎から飲むというものでしたが、それもこの穴あってこそ。

昔の記事はこちら

種子の保存能力は高く、土の中から発見された弥生時代のハスの種を発芽させた「大賀ハス」は有名です。
そういえば、平等院の発掘調査をしたときに発見された1粒の種も「平等院蓮」として見事に蘇っているそうです。
如来様の座っておられる台座は「蓮華座」ですし、仏様の横には蓮の花が飾ってあり、仏教とは縁が深いですね。

少しだけ開いていた赤いハスの写真を撮って、最後にアジサイ園の近くの蓮池に向かいます。



ここも蓮池の中央に八つ橋などあって、風情のあるところです。
ところが、どうしたことか八つ橋が通行止め。その上、花がほとんど咲いていませんでした。
唯一、綺麗に咲いていた八重のハス。初めて実物をみました。



ハスの葉の上にぽろぽろと花弁が・・・少し遅かったのでしょうか。



京都府立植物園のハス園、なかなか見どころ満載で素敵でしたよ~
これまでハスはそれほどフォローしていませんでしたが、せっかく近くにハスの名所が沢山あるのにみなくちゃ損!
宇治のお寺にも早起きして行ってみようかなと思ったのでした。


【撮影:2019/7/13 京都府立植物園】





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石仏の道で初めての出会い~当尾の里を訪ねて (最終回)

2019-07-14 05:13:17 | 植物

長々とお付き合いいただきました、当尾シリーズ、今日で最終回です。
石仏の道をさらに進んだ所で、何に出会えたのでしょうか?
とりあえず、ご覧くださいませ。

笑い仏から浄瑠璃寺までは、ゆるゆるした山道を進みます。 こんな感じ。



暗い林床には小さい花が点在・・・
春にみかけたセントウソウの花とよく似ています。



でも葉を見るとミツバです。一応匂いを嗅いでみましたが、ちゃんとミツバの香りがしました。

                    

この季節なのにあちこちから細いタケノコがにょきにょき。
ついにタケノコ帝王発見! 赤い炎がめらめらと燃えているようです。 松明のようにも・・・

          

季節はずれのキンポウゲ。ここ石仏の道は時が止まってしまったかのようです。



白いアジサイが綺麗な空き地。



ほどなく、唐臼の壺の看板とともに現れた、穴の開いた岩です。
岩に穴を穿って、唐の臼に例えたとか、雨だれが落ちて穴があいたとかいう説がありますが、真実はわかりません。



この近くには、阿弥陀様と・・・



側面には地蔵菩薩がおられます。 右側は説明看板です(クリックしてください)。

   

いつも見上げてしまう竹林は健在!



そして見つけたこの花! このオレンジ色は・・・
な、なんとツチアケビの花を見つけました~
ラン科ツチアケビ属。 初めての出会いです!
葉はなく、オレンジ色の茎が伸びて同じくオレンジ色の花を咲かせます。
アケビの名の由来となったのは、秋に生る真っ赤な実。
ごろんとした実をアケビに例えてこの名がついたそうです。その時期に見に行ってみたい!!
それにしても焦りすぎて撮った写真がほぼ全部ピンボケだったという・・・



ルンルン気分で歩いていたのですが、ふと時計をみるとバスの時間まであと5分しかない!!
走れ~
といいつつ、撮ってしまったマサキの花。なかなか綺麗と思ってみてみたら、ハエだらけ・・・



あたご灯篭の分岐まで戻ってきました(左)。
ここまで来たら、浄瑠璃寺はもうすぐです。
(あとで気付いたのですが、あたご灯篭もバス停だったので、ここで待っておけばよかったらしいです)
時間がないのに、途中の藪の中三尊の石仏もパチリ(右)
われながら、往生際が悪い・・・こんなんだから、写真も何をとったんだか分かりませんね^^;

 

何とか浄瑠璃寺バス停で、木津川市のコミュニティバスに乗ることができました。
岩船寺まではあっという間です。

「おかえりなさい。お疲れ様!」 ピンクのガクアジサイに出迎えてもらいました^^
最初から最後まで花に囲まれ、楽しい一日でした。
皆さんも機会があれば、ぜひ足を伸ばしてくださいね~



 (おしまい)


【撮影:2019/6/29 京都府木津川市】

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石仏の道を行く~当尾の里を訪ねて (7)

2019-07-13 05:39:25 | 植物

当尾といえば、石仏・・・と連想するほど、ここは里山に点在する石仏で有名な場所です。
今回は、岩船寺から浄瑠璃寺まで、石仏を見ながら歩くことにしました。
普段は逆コースが多く、行きは上り、帰りは下りになるのですが、今回は行きが下り・・
帰りの上りを避け、一日数本走っているコミュニティバスのお世話になることにしました。
お餅とお茶で元気を回復し、さあ出発です!

岩船寺側入り口に咲いていたベニバナボロギク。



山里で見ると紅筆のような花の色がより鮮やかに見えます。
すぐに分岐。右側が石仏めぐりの道。



この辺りは季節になると紅白のゲンノショウコが沢山咲くところです。
今の時期は・・・ハエドクソウが咲いていました!
撮りにく~い(泣)



しばらく山道を歩くと、右側に下に降りる石段が見えてきます。
「不動立像」の看板に引かれ、下りていくと・・・
岩に不動明王が彫られ、祀られていました。
肉眼ではかろうじてそのお姿が分かりますが、私の写真ではただの岩にしかみえません・・・
どうぞ心の目で見てくださいませ!



この辺りは石仏や磨崖仏が多いということで有名ですが、そもそも岩が多い・・・
この岩がどんな種類の岩なのか調べてみようと思いましたが、わかりませんでした。
こんな感じでごろごろしています。



ジャノメチョウの仲間が道案内してくれました。

 

急坂を降りると、一番親しまれている阿弥陀三尊摩崖仏、通称わらい仏さまがおられます。



その穏やかな微笑をみていると、こちらも自然に頬が緩み、心が落ち着きます。
前に咲くアジサイがいい彩りになっていました。



ここからまた山道です。
少し暗い山かげには、ホタルブクロが沢山咲いていました。
歩いている人はぽつりぽつりで、ゆっくり、のんびり歩くことができます。
(一人だったらちょっとこわいかも・・・)



ここからは緩やかな下りです。

(つづく)

【撮影:2019/6/29 京都府木津川市】

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岩船寺・これぞ花の寺~当尾の里を訪ねて (6)

2019-07-12 05:26:28 | 植物

岩船寺の続きです。
一息ついて、本堂にお参り。
ご本尊の阿弥陀様に手を合わせ、今度は塔の方までのんびり歩いて行きます。

本堂の前には、キキョウや・・・



ヒョウタンボクの赤い実・・・本当にひょうたん型。



でもやっぱり一番華やかに境内を彩っているのはやはりアジサイ。
朱塗りの塔との組み合わせはどこからみても絵になります。
(写真にちゃんと撮れないのが悔しいです)



本堂の瓦屋根に映える赤いアジサイ(右)と、阿字池に垂れかかるブルーのアジサイ(右)

 

本堂を臨む全景はこんな感じ。
8世紀に行基により創建されたと伝えられている由緒正しいお寺です。



どこからでも見える三重塔は室町時代に建てられ、重要文化財に指定されています。
美しい姿・・・

       

その近くにはこんな花も・・・ ビヨウヤナギです。



蕊が特別長い美人さん。

        

竹林をバックにアジサイ。



鐘つき堂をバックにアジサイ。



ちなみにこの鐘は「報恩の鐘」という鐘で、参拝客がつくことができます。
「生かされていることに感謝して、優しくおつきください」との張り紙が・・
今回は久しぶりについてみました。
深く染み入る音がしました。

              

鐘もついたし、そろそろ出ることにしました。
岩船寺前にあった無人販売所。


            
このあと石仏の道を歩く予定だったので、山門前の茶店で腹ごしらえ。
よもぎ餅。あんこ入りと、焼いておしょうゆを付けたお餅を美味しくいただきました。
食べてばっかり(笑) 



明日はその石仏の道をご一緒しましょう^^/


【撮影:2019/6/29 京都府木津川市】






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