なによ、このタイトル。
私は地味じゃないですよ~
そもそもなんで赤特集に入れてくれへんかったのよ!
・・・といきなりヒオウギ(アヤメ科アヤメ属)からクレームが・・・
す、すみません。
祇園祭では魔除けとして、民家の床の間や玄関に飾られるそうですね。
ということで、今日のちょっと個性的な植物たちのトップバッターにぴったりかと・・
いきなりヒオウギ嬢に叱られてしまいましたが、今日はちょっと気になる生物たち(もちろん植物含む)をご紹介します。
水滴が綺麗な大きな葉っぱ。これは何かお分かりですか?
多分分からないと思います。私も答を知ってなかったら分かりません(笑)
では、ヒント。花はこんなのです。
そう、タケニグサ(竹似草;ケシ科タケニグサ属)です。
巨大だけどケシ科で、折ると黄色い乳液が出て有毒・・・だそうです。
山の中の道路わきなどで巨大な全身を揺らす姿はインパクトがあります。
写真イマ千ですみません><
お次は木で。カツラ(桂;カツラ科カツラ属)です。
ハートの葉が人気。
じゃあ、この木は何でしょう。
実がなっています。
全体像がないのですが、こちらはノグルミ(野胡桃;クルミ科ノグルミ属)
クルミの仲間なのに、とげとげの実で、食べられないのが残念!
木の続きはこちら。樹皮が特徴的なこちらは・・・
そう、うろこがはがれるような樹皮はムクノキ(椋木;アサ科ムクノキ属)です。
斑入りの葉が綺麗な、フイリダンチク(暖竹;イネ科ダンチク属)
ヨシに似ていますが、はるかに大型で、大きいのもでは4mにもなるそうです。
いくら斑入りが好きでも、庭で育てるのは無理があるかも・・・
キノコ三点セット♪ 雨が多いのであちこちからにょきにょき。
クイズにしようにも、名前がわからない!
葉の上にはマメコガネ・・・かな?
最後はこちら。さて、何の実でしょう?
見覚えのある葉っぱがみえますね。
そう、先月ご紹介したヤマコンニャク(サトイモ科コンニャク属)です。
緑→赤→青と熟すとご紹介しましたが、ちょうど綺麗な赤になったところでした。
ちなみ復習、花はこんなのでしたね。
思った通り、なかなか味のある草でした。九州南部、奄美大島、沖縄に分布するそうです。
個性的な植物(+アルファ)いかがでしたか?
やっぱり私が入ってるのは間違い!
ヒオウギ嬢はなかなか納得してくれないようです(笑)
ではまた明日~
昨日は青系でしたが、今日は赤系を集めてみました。
結構な種類があり驚き@@
全然まとまりがありませんが、とりあえず生態園の花から・・・
イセハナビ(伊勢花火;キツネノマゴ科イセハナビ属)
ユキミバナやスズムシバナも同じ属ということで、その語源を調べましたが不明でした・・・
なぜに伊勢の花火??
お次も優しいピンク色。
イヌゴマ(犬胡麻;シソ科イヌゴマ属)です。
名前の由来は前にも説明した通り、果実が胡麻みたいなのに食べられないからという、犬に失礼な語源です。
今回はあちこちに結構沢山咲いていました。
次はエゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子;ナデシコ科ナデシコ属)です。
河原ではなく、山地の日当たりのよいところに咲くそうです。
優しい感じの花ですが、前に降った雨のせいか、少し傷んで乱れ髪のような花弁になっていました。
次もエゾ仲間、エゾミソハギ(蝦夷禊萩;ミソハギ科ミソハギ属)
お盆のお供え花として、農家などでは普通に栽培されており、自生はまれだそうです。
エゾミソハギは全体に毛が生えていますが、ミソハギは無毛だそうですので、容易に区別できます。
これも雨のせいでお行儀悪く横になっています。
よく見ると、雌蕊がかわいいです。
池のほとりにばさばさと咲いていました。行ったタイミングが悪かったか・・・
昔は単なる雑草と思っていましたが、最近はアレチ・・・が増えたので山野草の趣に見えてきました。
ヌスビトハギ(盗人萩;マメ科ヌスビトハギ属)です。
実が盗人の足(って何や?)みたいで、引っ付き虫になります。
花のアップ。なかなか美形ですね。
普通のハギも咲き始めていました。
名札がついておらず、正式名称は不詳です。ミヤギノハギ??
お次はクサアジサイ(草紫陽花;アジサイ科クサアジサイ属)です。
その名の通り、草本のアジサイです。
野生で見かけるのは白が多いのですが、ここでは優しいピンク色の花を見つけました。
いつ見ても惹かれる形、ハグロソウ(葉黒草;キツネノマゴ科ハグロソウ属)です。
花弁が上下二枚に唇のように開き、その中からちょろちょろと蕊が覗きます。
名前の由来は、葉が黒ずんでいるからだそうですが、全然そんな風には見えません。
ちなみにこちらはバッチリ黒い、ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)
ラストはこちら。ハスの花びらのピンク、落ちてもどきっとする美しさです。
(つづく)
夏の白い花に続いて、爽やかな青紫の花たちをご覧くださいませ。
毎日梅雨の雨が続く中、その水滴も味方につける最強の花たちです♪
さあ、どれから行きましょうか。
この時期生態園にはこの青紫の花があちらこちらで見られます。
キキョウでしょ。という声が聞こえてきますが、こちらはアポイギキョウ(キキョウ科キキョウ属)です。
北海道の山岳地などに自生する丈の低いキキョウです。
で、お次が普通のキキョウ(桔梗;キキョウ科キキョウ属)。背の高さ以外、違いがよくわかりません・・・
しかもこの写真では背の高さもわからない・・・
気を取り直して・・・
ん? 小さな藤色のつぼみをいっぱい付けた草を発見。
花名板には「カリガネソウ」の文字が。探したらたった一輪、早熟な子が咲いていました!
雁金草;シソ科Toripora属。
あと少しでどんどん咲き始めると思います。京都では自生地がなくなっている種類です。
お次は、これも咲き始めのユキミバナ(雪見花;キツネノマゴ科イセハナビ属)。
何度も登場していますが、今はまだ少ししか咲いていません。
横顔でご挨拶です。
植物園ではどんどん増えている、でも絶滅危惧のスズカケソウ(鈴懸草;オオバコ科クガイソウ属)。
もう咲き始めていました。
近くでみかけたこの花。早くもアキノタムラソウ?
それにしては花付きが良すぎです。花名板には「シマジタムラソウ」の文字が・・・
島路田村草;シソ科アキギリ属。
日本固有種で、岐阜県、愛知県、三重県の蛇紋岩地に生育するそうです。
蛇紋岩地・・・よく出てくるけど、どんなところなんでしょう。
(かなり毛深いそうだけど、全然撮れてない・・・)
他にも少し青みが強いナツノタムラソウ(夏の田村草;シソ科アキギリ属)も沢山咲いていました。
全体が撮れていませんが、雰囲気だけでも・・・
生態園から離れると、こんな青紫たちも・・・
ミツバハマゴウ(三葉浜栲;シソ科ハマゴウ属)は咲き始め。
ムラサキツユクサ(紫露草;ツユクサ科ムラサキツユクサ属)。この花は少し淡い色合いです。
で、一番見たかったあの花は・・・
残念、ほんの少しほころびかけている蕾もありましたが、ほとんどの蕾が硬く、開花にはまだ時間がかかりそうです。
レンゲショウマ(蓮華升麻;キンポウゲ科レンゲショウマ属)。
追記:7月19日現在、咲き始めたと「週刊植物園」に書いてありました。
見たい人は急いてくださいね~
(続く)
生態園、実はそれほど期待していなかったのですが、思いがけず素敵な出会いがありました。
え、何々?
ちょっと待ってくださいね~
本命に行く前に、今日は生態園で見かけた白い花をご紹介。
先月はオオバギボウシ(トウギボウシ)の撮影に大失敗し、ギボウシの投稿自体諦めましたが、今月もまだ咲いてる!
生態園のあちこちに、ほとんど野生化して咲いているものばかりなので、品種は分りません。
「ギボウシ(擬宝珠)」ということでお許しを・・・
こちらは品種が違うかも・・・少しスリムな花です。一番沢山咲いていました。
こちらは今年初見のヤブミョウガ(ツユクサ科ヤブミョウガ属)。
林縁や山田池公園などで毎年わんさか見かけますが、咲き始めの白い透明感のある花と黄色い蕊が綺麗です。
葉がミョウガ(ショウガ科)に似ているのでこの名が付きましたが、ツユクサ科です。
ツユクサには似ているように思えませんが・・・
湿地ゾーンに移動。春においしそうな葉が繁っていたセリに花が!
思ったより大きな花です。
花をアップにしてみると、レースのようで綺麗。やっぱり蕊がピンク色ですね。
こちらは草本ではなく木本ですが、よく見ると咲き始めの白い花が綺麗だったので・・・
ヨウラクタマアジサイ(瓔珞玉紫陽花)です。八重咲ですね。
そして今回生態園で一番感動したこのお花を・・・
フウランです!!
(しいちゃんには、うちにも沢山あるけど、って言われそうですが^^;)
フウラン(風蘭)は日本原産のランで、野生では絶滅危惧種だそうです。
着生植物で、このように、木に着生して今の時期綺麗な花を咲かせます。
古くから愛好家により品種改良され、「富貴蘭」と呼ばれ、人々の目を楽しませれくれています。
そういえば、ピンク色のフウランもありましたね。
でも生態園の高い木に着いたフウランの姿には本当に感動しました。
こんないいタイミングで行けたのは2回目で、ちゃんと写真を撮れたのは初めてです。
スリムな妖精さんが思い思いに楽しんでいるようにも見えます・・・
喜びすぎで、何の木に付いているのか確認するのを忘れました・・・
もしこの時期に京都府立植物園に来られる機会があれば、必ず見て帰ってくださいね。
結構分かりにくいです・・・
花の説明板はこちら →
【撮影:2019/7/13 京都府立植物園】
今日もハスの投稿にしようかと思いましたが、連日ではちょっと飽きるので京都府立植物園の花の続きにしました。
(って、単に時間がなくて原稿書けなかっただけですが・・・^^;)
皆さん投稿されているように、今の時期ユリの花が最盛期です。
私のフィールド、植物生態園に入るか入らないうちから、むせかえるようなユリの香り・・・
いい香り、なんでしょうがあまりにもインパクトの強い匂いに、ちょっと酔いそうに^^;
(香水も苦手ななつみかんです)
そこまでして虫寄せたいのか~って、寄せたいのでしょうね。
狙い通り、多くの虫が近づき、せっせと花粉を運んでいました。
それでは、今回生態園で見たユリの仲間と、よく似た形ということでカンゾウの仲間をご紹介します。
最初に見つけたのがこちら。
「ウケユリ」の花名板がありました。
完全に横たわっていたのは、ウケ狙いではなく、雨で倒れてしまったようです。
冗談はさておき、ウケユリは請百合で、奄美諸島の海岸や山に自生するユリなんだそうです。
花は純白でとても綺麗です。
次は長身の美女、サクユリ(作百合)です。
ヤマユリのそばかすを整形して取って、色白にしたような花。
それもそのはず、ヤマユリの変種で、伊豆諸島の固有種なんだそうです。
半開きの横顔が綺麗。
何とか開いている花をのぞき込み・・・オレンジの蕊がインパクトありますね。
次はコオニユリ(小鬼百合)です。
咲いている場所と向きがイマイチでへんてこ写真ですが、こちらも蕊のダイナミックさは分るでしょう。
オニユリは茎にむかごがついていますが、こちらはないので、区別できます。
前だったら、オニユリの黄色品種・・と思ったかもしれませんが、しいちゃんのお庭で勉強しました。
オウゴンオニユリ(黄金鬼百合)です。
自生地の対馬では絶滅寸前だそうですが、あちこちで育種が進められているそうです。
こっちはちょっと美形に撮れました。
そして、ユリの女王、ヤマユリ(山百合)です。
倒れないようにがっちりと支柱で支えられていたので、全景がなんとも様にならず下から見上げた花だけですが・・・
この赤いそばかすが魅力なんですよね~
香りもかなり強烈です。
こちらはヤマユリの赤色品種。「紅筋」です。そのままやん・・・
緑中心の生態園では遠くから目立ち、虫だけではなく、多くのカメラマンも引き寄せていました。
そして、ここからはユリによく似たカンゾウの仲間。
昔はユリ科でしたが、今はススキノキ科ワスレグサ属(ヘメロカリス属)になっています。
長くなるのでささっとご紹介。
ご存じヤブカンゾウ(藪萱草)。これはその辺の堤防や空き地などでもよく見かけます。
今が旬の八重咲。咲き始めの綺麗な花を探すのは案外難しいです。
生態園では、のびのび・・・
一重のこちらはエゾカンゾウ(蝦夷萱草)。ニッコウキスゲによく似た種類だそうですが、色は黄色みが強いです。
生態園一押しのトビシマカンゾウ(飛島萱草)。あっちこっち向いていてなんとも様になりません・・・
佐渡の花になっているそうです。
花のアップを・・・
これで、ユリ&カンゾウの特集はおしまい。
今の時期だけのお楽しみです♪
明日からも、生態園の花を中心に続けるので、よろしくお願いします!
【撮影:2019/7/13 京都府立植物園】