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インド、クソオヤジの心の旅(ガンジスを走れるか?)・・・8日目(その2)

2013年05月03日 | インド、オッサンの心の旅
(ガートに祭られたリンガと、それをみおろす、すけべじじいなヤギ)
<すけべじじい>
メールを調べたら旅行会社から返事が来ていた。

ホテルのチェックアウトは無視するつもりだったが、何故だかわからないが、絶対必要で旅行会社のデリー社員をチェックアウトの日に向かわせるから、必ずしてほしいということ、更に、ホテルに電話連絡して厳しく指導したし、最終日に直接オーナーに指導するとのことだった。

道理で、いつも執拗な勧誘をする従業員が朝から俺を避けていたわけである。
朝、顔をみかけたのだが、俺を避けるようにしていた。
ということは、俺が朝方オーナーに直接会いたい、と言ったときは、すでに旅行会社から電話がいっていたことになる。

それにしても、わざわざデリーからバラナシまで俺のために遠路はるばる来るのは何故なのか?
旅行会社から、「あの客は、あなたのホテルのサービスに怒り、チェックアウトは無視しますよ。」と連絡すれば済むことであるし、料金は前払い済みで、レストランなどは現金払いだったから、清算するものは何もなく、ただ記帳のサインがないだけである。
今もって不明である。


が、しかし、ハラスメントの件については旅行会社もしらないし、オーナーもしらないはずである。
旅行会社が来るとならば、まず簀巻きにされることはない。
言いたいことはなんでも言える。

早く、明日の夕方にならないか、という気持ちになった。

メールのチェックアウトを終了したあと、行ってなかったバートラ・マーター寺院に向かった。
行きは歩き、帰りはオートリキシャで戻るつもりだった。
最初はランニングで行こうかと思ったが、シバァの祭りが凄くて通りはラッシュの状態である。
走りようがなかった。


クリーニング屋

例によって野生の勘が働らなくなりつつあるので、道にアレコレ迷ってしまった。
だが、迷いながらも、予想もつかない場所に次々出会うので、実に楽しい。

疲れたときは、露店のお店でチャイやコーラを飲み、やたら甘いクッキーなどを食べたりした。

ヤギの市場に出会った。
ヤギを肉として食べるのは珍しいことではない。
インドじゃ何故かマトンという。
成長した羊の肉ではないのである。
そういえば、先日見た肉屋にヤギの頭が置いてあったことを思い出した。

市場と言っても、大きなガレージみたいな場所で売り買いをしているだけで、別段変わった施設ではない。
リヤカーに乗せられたヤギがメェメェうるさいだけである。

ヤギといえば、カルカッタのヒンドゥー教カーリー寺院でヤギの生贄の儀式があるのは旅行者では有名である。
シヴァの奥さんの一人である破壊神カーリーは血が好きである。(下の絵参照)
なにせ、首飾りは男の生首なのだ。
そして、その腰巻をみてほしい。
なんと切り取った腕である。

そして、踏みつけているのは旦那のシヴァ神である。
だが、踏みつけられた旦那が何故かウットリしているのは、もしかしてシヴァ神はということなのだろうか?


手足が何本もあって、おそ松君走りみたいな感じで、ヒステリックな実に恐ろしい女な神である。



それにしてもヤギはなんだか、世界中で生贄にされてるような気がする。
ヤギの目が、貯金箱の投入口みたいで、いつも怯えたような、もうしわけなさそうな目をしているから、生贄になってしまんじゃないだろうか?
あれが、猛獣の目だったら・・・?
ちなみにヤギはgoatだが、英語の辞書をみると
「すけべじじい」「悪人」
とかかれており、インドだけじゃなく英語圏でも差別されている。
「すけべじじい」はともかくも、「悪人」というのは、やぎ座生まれの俺としては、ちょっと憤懣やるかたない。

ヤギの名誉回復を!

ちなみにSheepと調べると「善人、臆病者、気の弱い人」と書かれているから、俺なりに和訳すれば「むっつりすけべぇ」である。

 

バートラ・マーター寺院のご本尊はインド大地である。
お寺というよりも、公民館のような建物の中に巨大な大理石でできたインド大地の模型が祭られている。
寺院ではあるが、建物の周りの雰囲気もお寺という感じがしない。
参拝客も大変少なく、その時は俺一人だった。
 Bharatとは「インド」、Mata「母」と言う意味で、ずばり「母なるインド」寺院である。

これはインドの独立運動の高揚を目的に1936年に建立されたものらしい。
しかし、インドはでかい。
今回デリー、アグラ、バラナシだったが、それはほんの一部である。
次回は南インドか、ネパールあたりに行ってみたい。
走るなら、南インドの海沿いだろうか。
ムンバイあたりで過酷な暑さの中を走るマラソン大会があるらしく、しかし、走ってみたい気もする。
とにかく、インドじゃマラソンをやるのは上流階級だということは解った。
庶民には無縁のスポーツなのである。


ムンバイマラソン

Mumbai Marathon 2013 kicks off

多分、土埃がすごいんじゃないだろうか?

もう、この日あたりは俺自身がインドに馴染みつつあり、頭の中もインド化していた。


(つづく)



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