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インド、クソオヤジの心の旅(ガンジスを走れるか?)・・・6日目(その2)

2013年04月04日 | インド、オッサンの心の旅
<ホモじゃないのだ>

昨日、慣れないネットを駆使した結果、首なし藁人形の正体がわかった
あれは弁天様の人形がガンジス河にながされて、顔や装飾品が取れてしまい、基本構造の藁だけが残った成れの果てだった。


サラスヴァティー
ラヴィ・ヴァルマ画
(ウィキペディアより引用しました)

インドでは弁天様(サラスヴァティ)の祭があり、もともとの形はコレ↓↓↓

 
印度通信 Vol.18】街中がダンスパレードになるサラスヴァティ祭より

この人形をガンジスに流す祭りらしい。
その人形の頭部は多分、紙のようなものでできてるのではないかと思う。
だから、首なしわら人形が岸のあちこちにあるのである。

その祭りの動画もあったが、それがこれ↓↓↓

サラスヴァティ祭で女神像をガンジス河に運ぶダンスパレード


なんだか、ブラジルの祭り、どこかのディスコみたいである。
これだから、インドはなんでもありの国なのだ。

なんでもあり、といえば次の写真をみてもらいたい。
沐浴場をスロージョギングしているときに気がついた。



この後、このように男同士が手をつないで、しかも指を絡めて歩いているのは、街中でもよくみたのだが、これはホモではないらしい。
「仲のいい友達同士なんだから、手をつないでどこが悪い」ということらしく、言われてみればそうなのかもしれないが、だが日本人には理解しがたい。

逆に、ベタベタの男女カップルは殆どみなかった。
人前で平気でキスをする最近の日本人をインド人がみたら、ビックリするだろう。



日本人といえば、一番上流のアッシーガートで人前でヨガのポーズを見せる日本人がいた。



たぶん、ヨガ教室なんかを日本でやってる人たちだろう。
プロモーションビデオでも撮っているのだと思う。
周りでインド人が「なにやってんだ?」と興味深く見ていたけど、そういえば、インドの人がガンジス河沐浴場の人前でヨガをやっている姿はまったく見なかった。
ヨガ道場はバラナシにも沢山あるようだったが、人前ではやっていなかった。
旅立つ前は、河沿いにヨガの恰好をしたサドゥが沢山いるイメージだったが、皆無だったのである。
基本的にはヨガは見世物ではないということだと思う。
だけど、こういうPVのガンジス河の大自然タップリな雰囲気で触発されてヨガを始める日本人は多いのだろうなぁ。

 

ガートには取水場(上の写真左)があって、ガンジス川の水をきれいにして、水道でながしているのだが、おなじくガートには小川の水を引っ張って流しているような水飲み場(上の写真右)がある。
見た目には綺麗な水だけど、たぶん細菌は沢山いるだろうと思う。
この水を使ってチャイなど作っているのだが、煮沸されてるチャイ以外は日本人には危ない。
インド人の免疫力たるや、日本人と比較にならないぐらい強いと思うが、これはカレーの力だという話をL君の友人でスパイスの仕事をしている若者から聞いた。

カレーを食べたら、お腹など滅多に壊さないというのである。
たしかに刺激物のカレーの材料は漢方薬の材料でもあるのだから、そうかもしれないが、細菌にも効くかどうかは疑わしい。
チャイの中に入れる香辛料マサラにも素晴らしい医学的効果があるとも言っていた。

そんな話は信じられないと思っていたが、日本に戻りネットで調べたらアンサイクロペディアにも似たような話が載っていた。

インド料理(アンサイクロペディアより引用)
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予防薬・治療薬としての利用

インド料理によって予防・治療が可能な症状に以下のようなものがある:


2006年の死亡統計によれば腫瘍での死亡は全病傷死のうちのわずか3.61%。
ハゲ
カレーでの頭皮マッサージはハゲへの特効薬として注目されている。
後天性無脳症
九九を20の段まで耐えるインド人の頭脳は出生後も脳細胞が増え続ける事で作られている。
食 (病気)
肉を食べなくても大丈夫になる(ベジタリアン)。ただし完全な治療は断食による涅槃への到達療法を併用して行われる(ジャイナ教)。

なお、以下の症状はインド料理では予防不可能である:

肥満
マザー・テレサやガンジーによるプロパガンダによってインドは貧しい国であるとの認識が全世界に定着しているが、実際のインドはとてつもなく豊かでろくに働かなくても最低限の生活は送れるため、人々は太るばかりである。そしてデブは醜いという認識はないためこれを治療する術は開発されていない

動脈硬化(およびそれに付随する脳梗塞や心筋梗塞

同上。古代インドの医療において「生理学・解剖学の基礎的知識は欠如している」ため、外見上異常がない死は自然死である。

予防効果が不完全または争論のある症状:

感染症
インドにおいて感染症(エイズなどの性病、食中毒含む)による死亡は非常に多い。しかしながら、やなせたかしは著書『アンパンマンとみえないまん』にてカレーに抵抗力増大効果があると提唱している。日本人がインドへ行くと水を飲んで腹を壊すが、インド人はガンジス川の水を飲んでも平気なため、確かにインド料理には病原菌に対抗する力があるとは予想できる。だが逆に考えて、高い乳幼児期の死亡率は抵抗力の生まれつき低い子供によるものであり、抵抗力の生まれつき高いインド人だけが成人するとも言うこともできる。真実が明らかになるにはさらなる研究が求められる。

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カレーの効果はよくわからないけれど、マサラはなんだか腹痛に効きそうな感じがする。
なんとなく、香りは龍角散の香りに近いから、そう感ずるのかもしれない。

(なお、余談ではあるが、カレーを作った際に太田漢方胃腸薬を入れるとスパーシーになって旨くなるという話は何度か聞いたことがある。
ミルクティーに龍角散をいれたらマサラティーになるかもしれない。)

味の組み合わせというものは不思議なものだ。
カレーの香辛料だって、ひとつひとつの味は決して旨いものではないし味の方向性はてんでんバラバラなのに混ざることで素晴らしい味になる。
なんだか面白いことだけど、味の哲学は人生の哲学だ。

色々な個性豊かな人が集まって面白いチームができあがることはよくある事だが、団体ではなく個人に於いても、その個人が色々な事を学び、色々な行動をすることが、一見、中途半端なチャランポラン人生で終っているように見えて、実のところは、味わい深くて、奥の深い人間として充実した生き方を送っている、のかもしれないのだ。
てなことを考えている俺は、なんだかフーテンの寅さんを思い出してしまった。

『男はつらいよ』40周年記念プロモーション映像


「男はつらいよ、インド編」というのがあったら面白かっただろうなぁ。
(ちなみに柴又で有名な帝釈天は古代インド神話「ヴェーダ」の中で「神々の王」といわれたインドラという神様である。)


(つづく)




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