(喧嘩をする乞食 in バラナシ)
<首なし藁人形の怪>
朝から上流に向かってスロージョグ。
カメラの電池が切れそうである。
充電器ももたなかったし、変圧器すらもたなかった。
いまだかつて、それほど写真はとったことがないので必要ないと思っていた。
(学生の頃、登山をしていたが、カメラは一度ももっていったことがなく、そのころの口癖は「カメラのファインダーを覗いて景色を眺めると、その瞬間に楽しもうという集中力が切れるから、心のカメラしかもたない。」だった。
だから、今でも学生時代の写真がほとんどない。)
だが、今回は動画を撮ったこともあり、全く電池が足りなかった。
さらには、撮るべきナイスなタイミングの場面でも、今までの習慣から、シャッターを押そうという条件反射がまったくなく、いつも後で後悔していた。
東海道ランニングなどを通して、これからは徐々にシャッターを押す癖をつけようと思う。
さて、バラナシに集まるお坊さんたちだが、彼らはサドゥと呼ばれている。
色々なスタイルのサドゥがいるらしいが、バラナシではヒゲや髪は伸び放題で、かつ全裸で灰を塗っただけの人が圧倒的に多い。
ちょっと目には乞食みたいに見えるが、奴隷階級ではサドゥになれないから、それなりの人たちである。
解脱を求めるため、世俗を捨てた遊行のヒンドゥ修行者、であり、全てのものを捨てて、物乞いをしながら遊行する。
そして、バラナシなどの聖地で静かに死を迎えるのである。
また、遊行ではなく、庵を持ち、村人や巡礼からの寄進や自分が管理する小さな祠の賽銭で食べてく、ヨガなどの苦行をおこなうタイプのサドゥもいるらしい。
とにかく、自己を極限まで追い込んで、全ての観念が消え去ったサマーディ(瞑想において、精神集中が深まりきった状態に達すること、仏教でいうところの三昧)を目指す
・・・といった感じでなかなか、尊敬すべき人たちのようなのだが、L君に聞いたら、かなりのサドゥは偽物だということだった。
要するに、寄付目当ての詐欺野郎らしいのである。
修行をしていると体は痩せていることが多いはずであるが、どうみてもデブッとした体形のサドゥは似非サドゥのようだった。
この腹からして、どうみても修行僧には見えないのだ。
歩いていたら、ある沐浴場で乞食同士が喧嘩をしていた。
(表題の写真がそうである。)
ところが、しばらくすると
サドゥがやってきて喧嘩の仲裁をするかと思ったら、乞食の片方にニードロップとジャンピングスタンプを入れていた。
いやはや、シヴァ神の住むインドらしい、ものすごい坊さんである。
(スタンプをいれた瞬間の写真はブレブレでなんだかわからないものが写っていた、)
ガートでは洗濯職人が働いていた。
洗濯方法は洗剤をつけて、石板に叩きつけるという方法だ。
あれで汚れが落ちるんだろうか?
もう、相当な力で叩いてる。
安いシャツとか、装飾バリバリの服などは木端微塵になるだろう。
せいぜい、ジーンズぐらいなら、なんとか持ちこたえるかも。
ただ、岸辺で洗濯物を干してる風景は様々な色が映えて綺麗だった。
考えてみたら、ホテルのシーツも職人がガンジスで洗っているので、
ガンジスに浸らなくてもバラナシで泊まれば、ウンコや死体を呑み込むガンジスの聖なる水に毎夜、包まれて眠っていることになるのだった。
それと、岸辺には首なし藁人形がアチコチにある。
それも、本来あるべき頭部をガンジスに差し込む恰好で放置されている。
ありゃ、なんだろうか?
いまだに正体不明である。
とにかく、
不思議なことに全部の藁人形に首がないのである。
首なし藁人形のベッドで眠る子犬
(つづく)
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NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
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朝から上流に向かってスロージョグ。
カメラの電池が切れそうである。
充電器ももたなかったし、変圧器すらもたなかった。
いまだかつて、それほど写真はとったことがないので必要ないと思っていた。
(学生の頃、登山をしていたが、カメラは一度ももっていったことがなく、そのころの口癖は「カメラのファインダーを覗いて景色を眺めると、その瞬間に楽しもうという集中力が切れるから、心のカメラしかもたない。」だった。
だから、今でも学生時代の写真がほとんどない。)
だが、今回は動画を撮ったこともあり、全く電池が足りなかった。
さらには、撮るべきナイスなタイミングの場面でも、今までの習慣から、シャッターを押そうという条件反射がまったくなく、いつも後で後悔していた。
東海道ランニングなどを通して、これからは徐々にシャッターを押す癖をつけようと思う。
さて、バラナシに集まるお坊さんたちだが、彼らはサドゥと呼ばれている。
色々なスタイルのサドゥがいるらしいが、バラナシではヒゲや髪は伸び放題で、かつ全裸で灰を塗っただけの人が圧倒的に多い。
ちょっと目には乞食みたいに見えるが、奴隷階級ではサドゥになれないから、それなりの人たちである。
解脱を求めるため、世俗を捨てた遊行のヒンドゥ修行者、であり、全てのものを捨てて、物乞いをしながら遊行する。
そして、バラナシなどの聖地で静かに死を迎えるのである。
また、遊行ではなく、庵を持ち、村人や巡礼からの寄進や自分が管理する小さな祠の賽銭で食べてく、ヨガなどの苦行をおこなうタイプのサドゥもいるらしい。
とにかく、自己を極限まで追い込んで、全ての観念が消え去ったサマーディ(瞑想において、精神集中が深まりきった状態に達すること、仏教でいうところの三昧)を目指す
・・・といった感じでなかなか、尊敬すべき人たちのようなのだが、L君に聞いたら、かなりのサドゥは偽物だということだった。
要するに、寄付目当ての詐欺野郎らしいのである。
修行をしていると体は痩せていることが多いはずであるが、どうみてもデブッとした体形のサドゥは似非サドゥのようだった。
この腹からして、どうみても修行僧には見えないのだ。
歩いていたら、ある沐浴場で乞食同士が喧嘩をしていた。
(表題の写真がそうである。)
ところが、しばらくすると
サドゥがやってきて喧嘩の仲裁をするかと思ったら、乞食の片方にニードロップとジャンピングスタンプを入れていた。
いやはや、シヴァ神の住むインドらしい、ものすごい坊さんである。
(スタンプをいれた瞬間の写真はブレブレでなんだかわからないものが写っていた、)
ガートでは洗濯職人が働いていた。
洗濯方法は洗剤をつけて、石板に叩きつけるという方法だ。
あれで汚れが落ちるんだろうか?
もう、相当な力で叩いてる。
安いシャツとか、装飾バリバリの服などは木端微塵になるだろう。
せいぜい、ジーンズぐらいなら、なんとか持ちこたえるかも。
ただ、岸辺で洗濯物を干してる風景は様々な色が映えて綺麗だった。
考えてみたら、ホテルのシーツも職人がガンジスで洗っているので、
ガンジスに浸らなくてもバラナシで泊まれば、ウンコや死体を呑み込むガンジスの聖なる水に毎夜、包まれて眠っていることになるのだった。
それと、岸辺には首なし藁人形がアチコチにある。
それも、本来あるべき頭部をガンジスに差し込む恰好で放置されている。
ありゃ、なんだろうか?
いまだに正体不明である。
とにかく、
不思議なことに全部の藁人形に首がないのである。
首なし藁人形のベッドで眠る子犬
(つづく)
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