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旅ラン「甲州道走膝痛シ」…鳥沢~阿弥陀海道、その5(ジェットモグラ)

2020年03月22日 | 甲州道走膝痛シ(旧甲州街道ランニング)
写真は稲村神社の合体道祖神の前にて

  
  
    

小さな宿場である白野宿(しらのしゅく)を目指しました。


庚申塚


白野宿

特に甲州街道の案内というものがない宿場跡でしたね。


国道20号線とJR中央線の間に挟まれた位置にあるが、ただただ、静かな宿場です。


旅籠よろず屋跡


臨済宗、宝林寺

ここには風林火山の武田軍に家を滅ぼされ、信玄に夫(笠原新三郎)の仇である小山田信有に褒美として与えられ、側室とされた美瑠姫(真木よう子が演じた)の墓があるらしいです。

そして、衝撃的でしたね。
小山田が美瑠姫に寝首をかかれ、 その美瑠も自ら命を絶ってるんですから。
(本当のところは違うみたいです。あくまでもドラマのようです。)



写真はツイッターよりお借りしました

真木よう子の美瑠姫が美しいですね。

今回、事前に調べていたので立ち寄ってみようかと思っていましたが、ボーっとして通過してしまいました。

なお、この宝林寺への道の右側に本陣があったようです。
これまた、全く気付かず通り過ぎました。

今まで街道ランの前は予め、どのような見どころがあるか事前にネットで調べ頭に記憶しておくのですが、特に印象的でないところは忘れてしまいますね。

メモして持参すれば良いのですが、あまり見所に囚われてしまっては自分なりの新たな発見や新鮮味がないのでそこまで熱心ではないです。

ただ、美瑠姫の墓だけは訪れようと思ってはいたのですが・・・。
忘れちゃいました。


子神社(ねじんじゃ)…室町時代に創建、大国主命が祭神

ここで15分ほど食事休憩しました。
ちょっとした高台にあって国道の騒音もせず、静かです。




向こう側に見えるガードをくぐって、すぐ左折します。

なお、石井工業の工場建造物が地底旅行する逆さのロケットに見えませんか?
噴射口までシッカリありますね。


映画「地底王国」に登場する鉄モグラ

自分には地底に向かって、突き進む地底戦車に見えます。

6/28リリース『地底王国HDマスター版』DVD&Blu-ray予告編


サンダーバードのジェットモグラにも似ています。


というようなバカなことを空想しニヤニヤしながらガードをくぐりました。
他人がみたら、ちょっと危ない人に見えたでしょう。



そのガード下に見栄えのしない杭状の案内がありました。

「伝説 立石坂の立石」と書いてあります。
何かあるんだな、と思いつつ、大したことないかと思い通り過ぎました。

調べたら、その伝説というのはこういうもののようです。

---------山梨新報社のホームページ 山梨の地名と民話「石動」より抜粋

昔、岩殿山には赤鬼が住み、両手にはそれぞれ石杖を持っていた。ある日、九鬼山の青鬼が遊びにやってきて、石杖をどちらか高く投げられるか力自慢をしていた。落ちた時の振動は地震のようだったという。
 力自慢の勝負はつかず、今度はどちらがより深く地中に突き刺せるかを比べてみた。赤鬼は左手に持っていた杖を両手で力を込めて地中に突き刺したが、その間に青鬼は右の杖を笹子峠の方へ投げ飛ばした。怒った赤鬼は左の杖を引き抜こうとしたが、あまりに深く刺したため抜くことができず、素手で取っ組み合いをして双方とも死んでしまった。左の杖は「石動」に、投げた右の杖は笹子町のJR中央線の線路わきにあり「立石」と呼ばれているという(内藤恭義編著「郡内の民話」)。
---------


ですが、街道沿いにはそれらしき石は有りませんでした。
その右の杖という石は線路の反対側にあるみたいです。


立派ですね。




左側の家は道路より一段低い位置に立ってました。


親鸞上人念仏塚(左側の高いほうの塚)

親鸞聖人が大蛇を退治したという功労を称える碑がありました。

その説明がコレ↓


なんだか文章が複雑難解でよくわかりません。

なんとなく、自分の脳が理解したことですけど。

地頭の娘が若い修行中のお坊さんに恋をしたけど、うまくいかず池で投身自殺してしまった。
その娘が祟って大毒蛇になり、村で暴れたが、娘の父親が親鸞聖人にお願いして、成仏するように供養した。

でしょうか?


その念仏塚のまえにある稲村神社

相当に古い神社の様です。

神社には合体道祖神、と三本に分かれた大杉がありました。


生殖器崇拝からくる合体の道祖神

強烈な道祖神です。
川崎の金山神社など、男根の道祖神はよくみますが、こういうのは初めて見ました。
インドのリンガも真っ青ですね。

インドのリンガ・ヨーニは形状がかなりデフォルメされていますが、これはそのモノです。


大杉の前で



変わった名前の阿弥陀海道宿に入りました。


笹一酒造です。

この酒蔵は多少縁があります。
昭和30年代だと思うのですが、うちの会社がトラックでここから東京へ水を運んでいたと古くから務めていた社員から聞いたことがありました。
高速の無い時代だそうですから、運ぶのは大変だったと思います。

商品展示場があり、色々なお酒を試飲させてくれました。

お客は自分ひとり。
お店の方の色々説明を聞きながら、一応全部試飲してきました。

ですが、チョビットずつなので飲み足りません。

これが、呼び水となり、お酒の神様に呼ばれました。


店の片隅に小さな蕎麦屋があり、山廃純米吟醸 雄町に目が留まりました。

この宿場には居酒屋はないので、ここで一人打ち上げです。
とても切れの良いお酒でしたね。



ツマミは冷やしタヌキです。

今回は2杯までチビチビと日本酒の奥深さを味わって飲みました。

もう一杯としたいところでしたが、そうなると何か別のツマミが欲しくなるし、帰りの電車の時間もありましたので終わりです。


笹子駅のそばに笹子餅の小さな店、創業明治38年「みどりや」があったのでお土産に買っていくことにしました。

これから行く笹子峠の大木『矢立の杉』の絵が描いてありますが、昔は"峠の力餅"として売られていたみたいです。

一口サイズのあんこの入った草餅が10個入りで840円

美味しいです。

食べようと思えば一箱ペロッといけます。


笹子駅は無人駅です。
東京まで、美酒の酔いもあり、銭湯など何処にもよらず、熟睡して帰省しました。

(おわり)



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