コロンボフォート駅構内にて
朝早く起きて、ホテルをチェックアウトし、駅に向かった。
歩いて駅に向かうが、あいかわらずトゥクトゥクの声がかかる。
都会は、これさえなければと思うが、彼らにしてみれば生活のため真剣になるのは当たり前だ。
歩いて15分ぐらいなのだが、どういうわけか、
「駅まで相当遠いぞ。」
という。
ちょうどウルトラマラソンのTシャツを着ていたから、それを指さし
「100kmぐらいは大丈夫なんだよ」
というと、笑って、あさっさり引き下がってくれた。
騒がしいコロンボでも、やはり朝は朝だ、
比較的静かであり、ちょっと冷えた空気が肌に触れ、何種かの鳥のさえずりを聴きながらザックを背負ってユックリあるくと、俺はスリランカにきたのだという実感が、ここでようやくわいてきたように思う。
昨日までは、なんだかバタバタしていて気が休まらなかった。
スリランカ鉄道の鉄橋
朝6時半ぐらいのコロンボフォート駅
構内には人がいっぱいだ。
シンハラ語(現地語・シンハラとはシンハラ語で「ライオン(獅子)の子孫」の意味)の電光掲示板
文字がまるっぽくて可愛らしい。
実は、今回シンハラ語で話そうと、シンハラ語の指さし会話の本を購入していた。
シンハラ語は不思議なことに日本語に似ていて
①シンハラ語と日本語は単語が似ている
たとえば、「かまわない」をシンハラ語で江戸っ子風に「カマワネェ」、「かわりない」は「カワリネェ」、「新た」は「アルット」、などである。
②シンハラ語文法は日本語文法と同じ
③おまけに母音はアイウエオ
なのだ。
だから、多少の練習もしていたのだが、
「アーユ・ボワン」
(おはよう、こんにちは、こんばんは、の意味)しか使わなかった。
英語での会話だけで頭の中はアップアップであった。
とりあえず、2等車の切符を購入したのち、駅前の食堂で朝食をとる。
昨日のフィッシュ&チップスがきいて、まったく食欲がない。
かといって、過酷であろうと思われる列車の旅のため、紅茶と卵サンドを食べることにした。
出発までに行っておきたいところがあった。
青果市場である。
実は、俺の会社では青果部門として市場での競りの権利を取得しており、青果販売の店をだしている。
淀橋市場と比較して、コロンボの青果市場は見ておきたかった。
市場は駅の脇にある。
全長100mほど土埃のレンガ道の両脇に様々な店がある。
重荷を背負って運ぶ歩荷の姿は日本ではみられず、大抵は台車利用かフォークリフトだ。
路上でボケッと立っていると
「じゃま、じゃま!」
と言っているんじゃないかと思われるシンハラ語の声がかかる。
外国人観光客が立ち容るような場所ではないので、
「お前、こんなところへ何しに来たんだ的な顔」
でジロジロみられた。
働く人はサンダル履きの人が多いが、けっこう裸足のひともいた。
貧しくてサンダルも買えないのか、そうではなく裸足が好きなのか、俺にはわからなかった。
とにかく、何を見ても俺には面白い場所だった。
様々な野菜や果物がならんでいて、これはなんだろうか?とおもわれる青果があり、動画に撮っていたのだが、それは消えてしまった。
上の2本だけが残っていた動画だ。
日本では地方から都市に運ばれる青果は必ず箱詰めであるが、ご覧の通り、トラックに裸で積まれていた。
まあ考えてみると、商品が大きく損傷しなければ、これでもいいのかもしれない。
日本の市場では無用になった段ボールが山のように積まれ、毎日処分されている。
資源の無駄遣いかもしれない。
日本の昔の青果市場もこんなかんじであったのだろうな、と思いながら市場を後にし駅に向かった。
駅への道(奥が駅)
話は変わるが、スリランカの女性は美人が多い。
人種的にもインド・アーリア系であるらしく、ビックリしてしまうような美人に多々出遭った。
背が高くスラリとして、目鼻立ちのハッキリした目の大きな美人である。
駅の構内にも、そんな美人が多くいた。
例えばだけど、こんな感じの人(写真はスリランカのちタイよりお借りしました。)
もうすぐ出発だというのに列車の前で線路の工事している
なお、線路の幅が日本のそれよりも明らかに広かった。
調べてみると1676mm(日本のJRは1067㎜)であった。
発車時間の30分前に庫内に入ったが、キャンディ行の列車は来ているのか、まだなのか、来ているとしてもどれなのか、サッパリわからない。
そこで、身なりの良いスリランカ人にきく。
それなりの教育を受けたらしいスリランカ人の英語はよくわかるが、そうでないと訛りがあってさっぱりわからないからだ。
そういえば、日本テレビ「ズームイン!!朝!」の「ワンポイント英会話」のウィッキーさんのはスリランカ人だった。
(写真はウィキペディアよりお借りしました。)
聞くと、「列車は発車5分くらい前にこのホームにくるはずだ。」とのことであった。
列車には片側のホームだけから乗り込むのではなく、両側のホームから同時に乗り込む形である。
列車が到着すると、人々は我先に自分の号車入り口に殺到する。
俺は2等車だから、ボディに(2)と書かれた列車に乗らなければならない。
ものすごい勢いで皆、席を確保しようとしてダッシュしていた。
その中で(2)と書かれた列車で空いている列車があった。
ラッキーと思って、そっちへ向かった。
だが、そこは2等の指定席列車であって、2等車とは違うのである。
乗り間違いなので、2等車に向かったが、もうすでに遅し、出入り口から人がはみ出るような状況であった。
グズグズしているうちに出発の合図が鳴る。
とにかく、入り口のステップに足をかけ、無理体を押し込めたのであった。
この時の状況を写真に撮りたかったが、自分がそんな状況なので、まったく無理である。
言葉でしか報告できないのが残念だ。
とにかく、車内までは入れず、開けっ放しの出入り口そばで立っていた。
2,3駅すぎると、何故か多少周りに空間ができて、余裕ができてきた。
どうも、3等車の客が2等車に乗っていて、車掌に注意され、3等車に移っている人がいるようだった。
切符に赤い2本線が入っていると2等車であり、3本だと3等車である。
3等車はそうとう混んでいるだろう。
ああいう、混雑列車ではお互いに接近しているから、自然と、そのうち、何かしゃべりだすものだ。
俺の傍には15歳前後のスラリとした美人の娘さんと、(堂々とした?)その母親がいて、英語であれこれ笑いながら会話することができた。
ちょうど、俺と同じキャンディまで行くとのことであった。
鉄道の旅では、降りる駅がそこでよいのかどうなのか、とても不安になる。
スリランカではまだ駅名が英語で書かれているからよいが、インドなんぞは英語表記もなく、格段に鉄道の旅は難しい。
降りる場所が母娘と一緒だからラッキーであった。
そして、いつものように、手毬飴を母娘に差し出したが、丁寧に断られてしまった。
(俺が1粒なめると、母親が自分のキャラメルを取り出して2人でなめていた。)
どういうわけか、インドや、ベトナムのように飴玉によるコミュニケーションパワーUP作戦はスリランカでは通じない。
まず、受け取らないのである?
(結局、後日、飴はお世話になったホテルのオーナーの娘さんに全部あげてしまったのだ。)
多少、空いてはきたが、それでも写真撮影はできず、やっとスマホを頭の上に出して写真をとるのが精いっぱいである。
(つづく)
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朝早く起きて、ホテルをチェックアウトし、駅に向かった。
歩いて駅に向かうが、あいかわらずトゥクトゥクの声がかかる。
都会は、これさえなければと思うが、彼らにしてみれば生活のため真剣になるのは当たり前だ。
歩いて15分ぐらいなのだが、どういうわけか、
「駅まで相当遠いぞ。」
という。
ちょうどウルトラマラソンのTシャツを着ていたから、それを指さし
「100kmぐらいは大丈夫なんだよ」
というと、笑って、あさっさり引き下がってくれた。
騒がしいコロンボでも、やはり朝は朝だ、
比較的静かであり、ちょっと冷えた空気が肌に触れ、何種かの鳥のさえずりを聴きながらザックを背負ってユックリあるくと、俺はスリランカにきたのだという実感が、ここでようやくわいてきたように思う。
昨日までは、なんだかバタバタしていて気が休まらなかった。
スリランカ鉄道の鉄橋
朝6時半ぐらいのコロンボフォート駅
構内には人がいっぱいだ。
シンハラ語(現地語・シンハラとはシンハラ語で「ライオン(獅子)の子孫」の意味)の電光掲示板
文字がまるっぽくて可愛らしい。
実は、今回シンハラ語で話そうと、シンハラ語の指さし会話の本を購入していた。
シンハラ語は不思議なことに日本語に似ていて
①シンハラ語と日本語は単語が似ている
たとえば、「かまわない」をシンハラ語で江戸っ子風に「カマワネェ」、「かわりない」は「カワリネェ」、「新た」は「アルット」、などである。
②シンハラ語文法は日本語文法と同じ
③おまけに母音はアイウエオ
なのだ。
だから、多少の練習もしていたのだが、
「アーユ・ボワン」
(おはよう、こんにちは、こんばんは、の意味)しか使わなかった。
英語での会話だけで頭の中はアップアップであった。
とりあえず、2等車の切符を購入したのち、駅前の食堂で朝食をとる。
昨日のフィッシュ&チップスがきいて、まったく食欲がない。
かといって、過酷であろうと思われる列車の旅のため、紅茶と卵サンドを食べることにした。
出発までに行っておきたいところがあった。
青果市場である。
実は、俺の会社では青果部門として市場での競りの権利を取得しており、青果販売の店をだしている。
淀橋市場と比較して、コロンボの青果市場は見ておきたかった。
市場は駅の脇にある。
全長100mほど土埃のレンガ道の両脇に様々な店がある。
重荷を背負って運ぶ歩荷の姿は日本ではみられず、大抵は台車利用かフォークリフトだ。
路上でボケッと立っていると
「じゃま、じゃま!」
と言っているんじゃないかと思われるシンハラ語の声がかかる。
外国人観光客が立ち容るような場所ではないので、
「お前、こんなところへ何しに来たんだ的な顔」
でジロジロみられた。
働く人はサンダル履きの人が多いが、けっこう裸足のひともいた。
貧しくてサンダルも買えないのか、そうではなく裸足が好きなのか、俺にはわからなかった。
とにかく、何を見ても俺には面白い場所だった。
様々な野菜や果物がならんでいて、これはなんだろうか?とおもわれる青果があり、動画に撮っていたのだが、それは消えてしまった。
上の2本だけが残っていた動画だ。
日本では地方から都市に運ばれる青果は必ず箱詰めであるが、ご覧の通り、トラックに裸で積まれていた。
まあ考えてみると、商品が大きく損傷しなければ、これでもいいのかもしれない。
日本の市場では無用になった段ボールが山のように積まれ、毎日処分されている。
資源の無駄遣いかもしれない。
日本の昔の青果市場もこんなかんじであったのだろうな、と思いながら市場を後にし駅に向かった。
駅への道(奥が駅)
話は変わるが、スリランカの女性は美人が多い。
人種的にもインド・アーリア系であるらしく、ビックリしてしまうような美人に多々出遭った。
背が高くスラリとして、目鼻立ちのハッキリした目の大きな美人である。
駅の構内にも、そんな美人が多くいた。
例えばだけど、こんな感じの人(写真はスリランカのちタイよりお借りしました。)
もうすぐ出発だというのに列車の前で線路の工事している
なお、線路の幅が日本のそれよりも明らかに広かった。
調べてみると1676mm(日本のJRは1067㎜)であった。
発車時間の30分前に庫内に入ったが、キャンディ行の列車は来ているのか、まだなのか、来ているとしてもどれなのか、サッパリわからない。
そこで、身なりの良いスリランカ人にきく。
それなりの教育を受けたらしいスリランカ人の英語はよくわかるが、そうでないと訛りがあってさっぱりわからないからだ。
そういえば、日本テレビ「ズームイン!!朝!」の「ワンポイント英会話」のウィッキーさんのはスリランカ人だった。
(写真はウィキペディアよりお借りしました。)
聞くと、「列車は発車5分くらい前にこのホームにくるはずだ。」とのことであった。
列車には片側のホームだけから乗り込むのではなく、両側のホームから同時に乗り込む形である。
列車が到着すると、人々は我先に自分の号車入り口に殺到する。
俺は2等車だから、ボディに(2)と書かれた列車に乗らなければならない。
ものすごい勢いで皆、席を確保しようとしてダッシュしていた。
その中で(2)と書かれた列車で空いている列車があった。
ラッキーと思って、そっちへ向かった。
だが、そこは2等の指定席列車であって、2等車とは違うのである。
乗り間違いなので、2等車に向かったが、もうすでに遅し、出入り口から人がはみ出るような状況であった。
グズグズしているうちに出発の合図が鳴る。
とにかく、入り口のステップに足をかけ、無理体を押し込めたのであった。
この時の状況を写真に撮りたかったが、自分がそんな状況なので、まったく無理である。
言葉でしか報告できないのが残念だ。
とにかく、車内までは入れず、開けっ放しの出入り口そばで立っていた。
2,3駅すぎると、何故か多少周りに空間ができて、余裕ができてきた。
どうも、3等車の客が2等車に乗っていて、車掌に注意され、3等車に移っている人がいるようだった。
切符に赤い2本線が入っていると2等車であり、3本だと3等車である。
3等車はそうとう混んでいるだろう。
ああいう、混雑列車ではお互いに接近しているから、自然と、そのうち、何かしゃべりだすものだ。
俺の傍には15歳前後のスラリとした美人の娘さんと、(堂々とした?)その母親がいて、英語であれこれ笑いながら会話することができた。
ちょうど、俺と同じキャンディまで行くとのことであった。
鉄道の旅では、降りる駅がそこでよいのかどうなのか、とても不安になる。
スリランカではまだ駅名が英語で書かれているからよいが、インドなんぞは英語表記もなく、格段に鉄道の旅は難しい。
降りる場所が母娘と一緒だからラッキーであった。
そして、いつものように、手毬飴を母娘に差し出したが、丁寧に断られてしまった。
(俺が1粒なめると、母親が自分のキャラメルを取り出して2人でなめていた。)
どういうわけか、インドや、ベトナムのように飴玉によるコミュニケーションパワーUP作戦はスリランカでは通じない。
まず、受け取らないのである?
(結局、後日、飴はお世話になったホテルのオーナーの娘さんに全部あげてしまったのだ。)
多少、空いてはきたが、それでも写真撮影はできず、やっとスマホを頭の上に出して写真をとるのが精いっぱいである。
(つづく)
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